受験の結果、気にしなくて大丈夫! 落ち込むママたちに伝えたいこと


■中学受験の失敗をどう考えるか

中学受験は、ある程度お子様ご自身の学力が必要ですが、そこは若干12歳、まだまだ精神的な成長に個人差があります。

私は、中学受験の勉強の成果は、子どもの精神的成熟度合に比例するように思います。本人が「勉強」の必要性を認識し、自分を律して努力できるようになる時期が、中学受験の時期よりもう少し後だったということは十分ありえます(そして、もちろん早ければいいということでもありません。大人になるスピードが子どもにより違うだけです)。

とりあえずは親のコントロールが効いて、なんとか勉強して難関校に入ったとしても、オトナな同級生のなかで子どもが自分を見失ってしまうケースもご相談事例としてはよくあります。


■あるご家庭の場合

あるご家庭で、お嬢様を受験で苦労させたくないからと、幼稚園からエスカレーター式で大学まで行ける女子校を受験させました。とてもきちんとしたご両親・お子様でしたが、意外なことに幼稚園・小学校ともにご縁がありませんでした。

ご両親はその学校の校風がとても気に入っていたので、中学受験でもう一度チャレンジと思っていたそうです。一方お嬢様は「女子校よりも男女共学の学校に行きたい」と主張。現在は別の大学付属の共学校に通われていますが、毎日とても楽しいそうです。

お母様も「幼稚園、小学校で希望がかなわなかったときはとても落ち込んだけれど、あの学校に行けなかったから今の学校を選択できた」と、今では喜んでいらっしゃいます。

■まとめ

たとえ今は前向きに捉えられなくても、子どもは日々成長します。いくらでもやり直しはききますし、子どもに合った進学先は必ずあるはずです。


だからこそ、目の前の進学先を「色眼鏡」で見ないでいただきたいです。心理用語では「認知の歪み」といいますが、人は目の前の事実を「自分が見たいように見る」もの。「こんな学校ダメだ、イヤだ、ホントは○○に行きたかった、○○ならこうだったはず」と思っていると、その学校でいいことがあったとしても、全てダメでイヤなことに思えてしまいます。そうなると、せっかくの子どもの成長の機会を親が奪ってしまうことにもなりかねません。

どんな場所であっても、未来につながる学びはあります。その思いがあれば、きっと「あの時はどうなるかと思ったけど、こうなってよかったね」と笑って過ごす日が訪れます。

ですから、子どもの日々の成長力を信じて見守ってあげてください。桜が咲くころ「新しい学校楽しみだね!」と笑顔でお子様に声をかけて、充実した未来に向けて一歩を踏み出してくださいね。



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