掃除も片付けも日々そこそこやっているはずなのに、なぜか片付かない…。子どもがいてもキレイに整理されているお家とは何が違うの?
そこで、今回は、5歳の女の子と、7歳の男の子の2人のママであり、ライフオーガナイザーとして活躍する宇高有香さんに「子どもがいてもスッキリ片付く部屋つくりの極意」を教えてもらいました。具体的に実践できるステップにしてご紹介します。
お話をうかがったのは…
宇高有香(うだかゆか)さん
2013年にライフオーガナイザー1級を取得し、その後はフリーランスで活動中。お家からパワーをもらえるような空間作りを目指す「ウチカラ」主宰。著書に『子どもと暮らす ラクに片づく部屋づくり』(辰巳出版)。ブログ「丘の上の家」も人気。
ステップ1 モノを把握するには、自分を知る
整理整頓されたスッキリとした空間にするには、まずその空間にあるモノを把握することが欠かせません。そして必要なものはその中のどれで、不要なものは何なのか。これは言葉で聞くとシンプルですが、実践するのは意外と大変なものです。そもそもその仕分けが簡単にできていれば、モノがゴチャついていることなどないはずなので。
なぜ、モノがゴチャついてしまうのか。それは、自分のことを知っているようで知らないから起こっている状況がもたらすものです。そこで、整理整頓のためには、まず自分を把握することから始めましょう。どのような好みがあって、どのような暮らしをしたいのか。自分で自分に問いながら、メモを取るといいでしょう。
一番大事なものは?好きの判断基準は?など、
自分の価値観を明確化するのです。それが把握できてから、始めて、スッキリとした暮らしを始めるスタート地点に立てたといえるでしょう。
モノからも、自分がどのような傾向を持っているのかが見えてきます。これは息子と娘の共有のラックです。
ステップ2 全体量を一度、見える化して把握する
自分の価値観を明確化したら、次は実際にモノの全体量を把握しましょう。時間があれば、大きなスペースに手をつけてもいいですが、最初はBOX一つや、引き出し一段から始めると感覚がつかみやすいかもしれません。トップスならトップスが入っている引き出しの中身を全部、一度、出します。そして、何が何枚あるか分類して把握します。分類すると、すぐに重複などの状況が確認できるでしょう。「あ、白の長袖ばかり7枚も持っていたのか」など、アイテムの偏りやムラがこのステップで把握できます。
これは洋服に限らず、子どものおもちゃでもキッチンツールでもやることは同じ。一つのスペースでアイテムがどれぐらいあるかを確認するのです。
箱の中から色別のシートの上に全量を出す娘。子どもと一緒にやるときは色など「視覚情報」を上手に取り入れるのがおすすめです。本人の好きな色のシートに好きなものを置くようにすると、自然と頭と動きが一致しやすくなります。
ステップ3 要不要に迷ったら、なりたい自分を想像して判断
よく「2年着なかったら手放しましょう」などと一律に期間で区切って提案する方もいますが、私は、パーソナリティを大切にした提案をしているので、一律に期間を区切るのはどうかな?と思っています。ある人にとっては着ないものでも、やはり思い入れがある人にとっては何年、袖を通さなくても人生に必要なものだと思うからです。
では、モノの要不要はどのようにジャッジすればいいのか? それは、1で行った「自分を把握する」ことができていれば、意外と簡単です。自分基準で決めてしまえばいいのです。「白のトップスが7枚あるけれど、やっぱり白が好きだから1枚も手放さない」と決めてもいいと思います。いずれにしても、モノの全体量を見える化すれば、自分基準で明確に判断しやすくなります。
ステップ4 適正量は「管理できる?」と自分に問う
要不要が判断できたら、次は量の調節です。「空間に対しての定量を押さえましょう」とお伝えすることが多いのですが、この空間を管理するのは、他の誰でもない自分です。自分で管理できる量なのか? それぞれのアイテムに対して判断するといいでしょう。
例えば、白のトップスを10枚持っていても管理ができているのなら、大丈夫です。逆に、あまり関心を持てずに、所持していることすら忘れてしまうようなものならば、管理できていないのですから、適正量からははみ出ています。
管理できる量を見極めること。これがスッキリと心地よく暮らすためには欠かせません。本が大量にあるお宅でも管理できていれば、それはまるで静謐な図書館のように整然としているでしょうし、逆に管理できないのであれば、本が数冊でも乱雑な空間になってしまいます。
息子は、このボックスにドラゴンボールとワンピースのおもちゃを入れています。これに入る量が息子が管理できる量。ラベルは「JUMP」(笑)
ステップ5 いただきものは、受け渡した時点でいったん完結
ライフオーガナイザーとして活動をしていると、よく聞かれるのが「いただきものはどうしたらいいですか?」という質問です。使ってないけれど、くださった人の思いは大切にしたくて捨てられない。そのような気持ちを持たれる方が本当に多いと思います。そこで提案したいのは、見方を変えること。モノのやり取りには、おめでとうだったり、ありがとうだったり、そのやり取りには、そのときどきにさまざまな思いが乗せられているでしょう。だからこそ、受け渡した時点で、お互いに気持ちが通っていると理解して、モノに気持ちを引っ張られないようにするのです。気持ちは大切にいただいて、心に留め置く。でもモノは、不要ならば手放す。そこに必要以上に罪悪感を感じる必要はないと思います。差し上げる方は、何も困って欲しくてあげるわけではないのですから。
ステップ6 不要なものは、状況に応じて捨てる、あげる、売る!
整理整頓をして、発生した不用品。これは、できるだけ早く片づけてしまいましょう。不用品を処分する方法は、いろいろありますが、状況に応じて捨てる、あげる、売る、など使い分けるといいでしょう。思い切って捨ててしまうこともヨシ! と思うのですが、そうはいっても使えるものを捨ててしまうのは、なかなか気持ちいいものではありません。できるだけ、手間や負担が少なくて済むリサイクルの方法を押さえておくのも重要です。今なら、メルカリなどの便利なフリマアプリもあり、ちょっとしたお小遣いにもなるので、それをモチベーションに楽しく手放すのもいいかもしれません。
ステップ7 「らくらくメルカリ便」なら気持ちよく手放せる
メルカリは、自分には不要なものでも、誰かにとっては必要なものというマッチングの場。売れないかもしれないと思わずに出品してみると意外と高価な値で売れたり、また逆に思いのほかいいね!されないこともあるでしょう。ただ、出品するものは、もはや自分にとっては不要なものなのですから、不用品は、どんどん出品するのが気持ちよく手放せる近道です。
また、出品後の発送が簡単な「らくらくメルカリ便」は大きな魅力。「らくらくメルカリ便」は、24時間オープンしているファミリーマートから簡単に発送手続きができ、しかも匿名発送もOK。いただいたものをメルカリで売ったことがバレるのは嫌だな、と思うこともあるかもしれませんが、その不安も軽減してくれます。また、対応サイズがA4から160サイズまでと幅広く、さらに送料が全国一律です。遠くの方に送る場合も気にしなくていいのは安心ですね。配達状況が簡単に確認できるのも便利です。
商品が売れたら「コンビニから発送」を選んで、ファミリーマートの「Famiポート」で手続きをするだけで(QRコードを表示させたスマホを「Famiポート」にかざし、内容を確認してOKを選択すると申し込み券が出力されるので、それをレジに持っていき商品と伝票をセットしたら終了。)あて名書きを書く手間もなく商品を送ることができます。楽しみながらモノを手放して、不用品がどんどん片付くといいですね!
PR:ファミマ・ドット・コム