「夫 嫌い」検索に秘める妻の切実な思いとは? 夫にイラつく妻の本音

夫に対する妻の本音とは?

「夫が嫌い! 存在がストレスでしかない」「夫をATMとしか思っていない」。愛する人と結婚したはずなのに、気がつけば友人との会話は、いつも夫の悪口。

目次

・夫に対する妻の本音とは?
・イラッとする夫の言動
・離婚は、もはや婚姻カップルの三分の一!?
・夫を嫌いになる理由
・夫嫌いに理由なし? 塵も積もれば嫌いとなる!
・夫を嫌いになりたい妻が続出? その最大の事件は○○だった!
・本当にそれで良い?離婚と思う前に考えてほしいこと
・夫が嫌い! 嫌い! も好きのうちに変えるために
・「夫嫌い」を検索するあなたは、心のSOSのサイン


「夫 嫌い」検索に秘める妻の切実な思いとは? 夫にイラつく妻の本音

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友人の夫が「単身赴任する」と言う話を聞けば「羨ましい~!」の声が飛び交う…そんな現場に出くわすこと、既婚女性ならあるのではないでしょうか。

みなさんは「夫」と検索すると、予測機能で並ぶ文字は何だと思いますか。

なんと「夫 嫌い」「夫 死ねばいい」「夫 イライラ」などネガティブワードが並んでいます。また、トップになる「夫 嫌い」に関して検索回数が年間約15万件! 一日当たり410件検索しているということになります。

では、本当に多くの人が夫を嫌いになっているのでしょうか。


イラッとする夫の言動

株式会社ベネッセコーポレーション、ベネッセウィメンズパーク編集部が、2014年1月31日~2月10日に30歳~50歳の結婚3年目以上の主婦の方(1,845名)を対象に『主婦の「疲れ」に関する意識調査』を実施し、

その中で、「夫のイライラする発言や行動はない」との回答は10.6%に留まり、約9割の方が発言や行動でイライラしているということがわかりました。

(参照:結婚年数を重ねると「夫とのコミュニケーション」が疲れに変わる!? 疲れを倍増させる夫のイラッと発言や行動を感じたことがある主婦は9割! カラダの疲労回復に重要な「ビタミンB1」の補給にも注目!  ~ 主婦の「疲れ」に関する意識調査~|@Press)



離婚は、もはや婚姻カップルの三分の一!?

厚生労働省の、『平成27年(2015)人口動態統計の年間推計』を見ると、婚姻件数は63万5000組に対し、離婚件数は22万5000組と約35%が結婚後、離婚にいたっていると言えます。

また、『平成25年版 厚生労働白書-若者の意識を探る-(本文)』では、離婚についての考え方として、女性は「問題のある結婚生活なら早く解消した方が良い」という理由が35.5%と最も多く、ついで「子どもが犠牲になる可能性があり、望ましくない」が22.6%でした。

実際に離婚まで至るケースもありますが、子どものことを考え、自分の気持ちを落ち着かせる方も多いのかもしれません。


夫を嫌いになる理由

既婚女性にとって、時に天敵にもなる夫。そんな夫を「嫌いだ!」「離婚したいほど」と思わせてしまう理由は何があるのでしょうか。

■夫嫌いのきっかけ、産後クライシスって?

産後クライシスと言う言葉を知っていますか?

テレビ番組から生まれた造語で、出産や育児により妻が受ける心身のダメージや、夫の家事や育児への関わり方について、夫婦間で意識が大きくずれ、良好な夫婦関係が築けなくなり、最悪の場合は離婚に至ってしまう現象を指します。

「夫 嫌い」検索に秘める妻の切実な思いとは? 夫にイラつく妻の本音

「産後クライシス(危機)」で夫婦に何がおこる?! ~初めての出産後、夫婦の愛情低下を防ぐカギとは~ | ベネッセ教育総合研究所



こちらのグラフを見ると、夫婦ともに愛情の下降は見られますが、妻より夫のほうが下降線が緩やかなことがわかります。

ということは、夫の愛情は下がっているとは言え、恋人のような関係での愛情から家族への愛情へとシフトしていると言っても良いかもしれません。

しかし、妻の場合はどうでしょうか。妊娠~出産にかけて一気に加工しています。これは「子供中心になるから」と一概に言えないのではないでしょうか。


あんなに大好きで結婚した相手なのに、なぜ産後クライシスになるのでしょうか。理由は、大きく分けると3つあります。



▼ホルモンバランス

妊娠すると子宮内で胎児を育てるために特定のホルモンの分泌量が増加し、出産後は、妊娠中に急増したホルモンが一気に減少します。

このように、ホルモンバランスの急激な変化により自律神経のバランスが乱れ、涙もろくなったりイライラしやすくなったりと、情緒不安定になりやすくなります。


▼妻の変化と夫の不変

女性は、妊娠した時から母親としての自覚が生まれますが、男性は赤ちゃんが産まれてから、はじめて父親の実感が生まれるようです。

産後は特に、妻のライフスタイルは大きく変化します。寝たいときに眠れない、休憩したい時にできない、やりたいことが思い通りにできない…等々です。

「夫 嫌い」検索に秘める妻の切実な思いとは? 夫にイラつく妻の本音

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今まで「やりたい」ときに当たり前にできたことが、子供中心になるため、気持ちに反して行動しなければいけないことも増えてきます。

しかし、夫は「平気で友達や同僚と遅くまで飲んでくる」「育児で大変なのにベタベタしてくる」と言った、出産前と変わらない行動を。

さらには、「夜泣きする子どもを見て、うるさくて眠れないと言う」「うんち替えるのは無理と逃げる」など親としての自覚のなさによって、妻の夫への愛情が薄れて、産後クライシスに陥ってしまいます。

▼家にいるから楽していると思われる

産後はホルモンバランスの大きな変化や、生活リズムの乱れによって、心身ともに疲れ切ってしまいます。

しかし、一生懸命頑張っている奥さんに対して、「一日中家にいるのに家事が疎かになってない?」「俺のほうが仕事して大変なんだよ」など、奥さんの大変さんを理解してくれず、心無い発言に怒りや苛立ちを感じます。


これらの「父親としての自覚のなさ」「妻に対する労い」のない夫に対して、愛情が薄れるだけではなく「嫌い!」と言わせてしまっても、仕方がないのかもしれません。

夫嫌いに理由なし? 塵も積もれば嫌いとなる!

実は夫を嫌いな妻は、大きなきっかけがあったというよりも、小さなことの積み重ねから「嫌い」になってしまうことが多いようです。

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■イライラの原因は日常に

最初にも登場した、ベネッセウィメンズパーク編集部による『主婦の「疲れ」に関する意識調査』アンケートでは、「疲れを倍増させる、夫のイラッと発言や行動」の順位は下記の通りでした。

1位:散らかしたらそのまま(46.9%)
2位:ねぎらいの言葉がない(35.8%)
3位:疲れているのは自分(夫)だけだと思っている(33.4%)
4位:休日にダラダラしている」(32.8%)
5位:電気をつけっぱなしにする」(29.9%)

(参照:結婚年数を重ねると「夫とのコミュニケーション」が疲れに変わる!? 疲れを倍増させる夫のイラッと発言や行動を感じたことがある主婦は9割! カラダの疲労回復に重要な「ビタミンB1」の補給にも注目!  ~ 主婦の「疲れ」に関する意識調査~|@Press)



夫が妻にイラッとさせる言動は、日常生活にゴロゴロ転がっています。

例えば、絆創膏が必要だからと出した後、片づけずにテーブルに置きっぱなしにしたり、物を探していろんなものを出して見つかったらそのままどこか行ってしまったり。

夫婦になったとたんに女としてではなく、まるで家政婦のように扱う態度や言動に女性はイライラを募らせているようです。

■「いつもありがとう」と言ったねぎらいの言葉がない

恋人のときには分からなかったことや、新婚生活のときは相手も慣れない環境のため頑張っていたことも、ふたりの生活が安定してから思い知らされることも多々あるため「こんな人じゃなかったのに!」とイライラを募らせてしまうのかもしれません。

また、男性の家庭環境も大きく影響しているため、イラッとさせる行為が多い場合、その父親も同じような生活をしていると言うケースも少なくありません。


夫を嫌いになりたい妻が続出? その最大の事件は○○だった!

結婚することで、愛情が少しずつ薄れてしまうのは、決して悪いことではありません。家族になったのですから、関係が変化するのは当然のことです。

まして、子供が産まれることで、ふたりの関係は恋人の延長と言うわけにもいかなくなりますよね。しかし、だからと言って愛情がなくなってしまうか?と言われると、そうではありません。

夫のことを大切に想い、愛している妻も大勢います。しかし、そんな妻の中にも、こんな悩みを抱えている人たちがいます。それが「夫を嫌いになりたい」です。

■大きな原因は「夫の浮気」

夫からの裏切り行為は、妻の夫嫌いに拍車をかけます。しかし、愛情が勝ってしまっているため、嫌いになれない女性もいるのです。

「会社の部下と不倫関係になっている夫。許せなかったし、関係を切るように伝えました。裏切られ苦しんでいます。嫌いになってさっさと離婚できれば楽なのに、好きな気持ちが消えてくれないためつらいです」(32歳/パート)

夫を嫌いになり、ATMだと思えれば楽かもしれません。しかし大切にともっていた相手から、裏切られたときの悲しみは耐えられません。

感情がある場合、簡単に「許す」という結論に至れません。それは、やはり裏切られたことへの悲しみがあるでしょうから。

「夫 嫌い」検索に秘める妻の切実な思いとは? 夫にイラつく妻の本音

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■セックスレスによる「夫を嫌いになりたい」妻

浮気だけではなく、夫のことは愛している、けれども、夫は抱いてくれない…といった悩みも多くあるようです。

女性からすれば、抱かれることは「女としての価値」を位置付けるもののひとつです。だからこそ、セックスレスは夫婦にとって、男と女の関係にとっては深刻な問題。

母親や家族という位置づけになってしまうことは、嬉しいのですが「女」としても見てもらいたい女性にとっては、セックスレスは苦痛ですよね。

円満な夫婦で、夫とは仲が良くても、必ず夫婦の営みが行われているわけではないといわれています。

女性だって性欲はあります。女として見てもらえないのであれば、夫を嫌いになり、他の男性と体を重ねることができれば楽です。

しかし、夫を愛しているからこそ、裏切ってしまう罪悪感からそれができない女性がいます。

何よりも、嫌いになりたい女性の多くは、こう言います。「嫌いになれたら楽なのに」と。「夫 嫌い」と検索する一方で「嫌いになりたい」心の叫びを検索する主婦も少なくないことが分かります。

本当にそれで良い?離婚と思う前に考えてほしいこと

多くの既婚女性が、夫が嫌いだと、ネットで検索していることが分かりました。彼女たちは本当に「離婚したい!」と思っているほど嫌いなのでしょうか。

もちろん、離婚を前提に考えた検索をしている女性もいるでしょう。しかし、多くの女性は検索することで、今のストレスを発散しているケースも多いようです。

■共感し合いたい気持ちが「夫嫌い」を生む?

夫のちょっとした苛立ちをどこかにぶつけようとしたとき、友人に話す人も多いですが「自分の気持ちに共感してくれる人」を探してしまうものです。

そんなとき「私は夫のこんなところが嫌いです」と、まるで自分ではないかと思うような書き込みに、嬉しくなったことありませんか?

そんな共感によって「嫌な思いをしているのは私だけじゃないんだ」と言う安心感になり、また夫婦生活を続けるパワーになっています。

■本当に夫が嫌いなら、検索する迷いすらない

私はある友人から「離婚した」という報告を受けました。

彼女からは、何度も夫についての相談を受けていたのですが、ある時から相談がぱったりなくなりました。うまくやっているのかと思っていたのですが、半年後、離婚をしたと報告があったのです。

許し難い出来事があったのですが、彼女はその瞬間「もう頑張る理由はない」と判断し、離婚を切り出したそうです。

「夫 嫌い」検索に秘める妻の切実な思いとは? 夫にイラつく妻の本音

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多くの女性は決断をしたときは、周りの声ではなく、自分の心で判断します。

そのため、本当に離婚を考えている場合は、「夫 嫌い」とネット検索すらせずに、離婚手続きを始めるための検索をするでしょう。

それをしないということは、苛立ちなどの感情を結論付けたとき「離婚」となっているだけなので、苛立ちが落ち着けば、いつもの夫婦でいられることが多いのです。

夫が嫌い! 嫌い! も好きのうちに変えるために

夫が嫌いだと思う妻は少なくありません。私も実は、思ったことがあります。

女性は感情から入る生き物なので、どうしても「好き」「嫌い」で相手のことをジャッジしてしまう部分があります。

特に、育児中と仕事で余裕がない時は、ネガティブな発想をしてしまうため、ついつい何かあれば「自分のことばっかり」「私だけ大変な思いしてる」と強く感じやすくなります。

嫌いだと思いつつも、本当に離婚を考えているわけではないのなら、ちょっとだけ妻であるあなた自身の行動を変えてみてはいかがでしょうか。



■やってもらいたいことをやる

多くの女性は「手伝ってもらうことも嬉しいけれど、自分の存在を当たり前にしてほしくない」と言う気持ちを持っています。

毎日の食事に子育て、毎日家族のために頑張っている自分に「いつもありがとう」と言う言葉を伝えてくれるだけでも、嫌いの感情って薄れていくものです。

言われないから言わないのではなく、言われなくても自分は言うのスタンスで、彼に伝えましょう。改まって感謝を述べる必要はありません。

「遅くまでお疲れ様」「掃除してくれてありがとう」そんな一言で良いのです。相手の頑張りをねぎらう言葉を伝えてください。

夫が嫌いだと思っているとき、思い返してみると、愛情を一切向けていないことに気づきます。それは、当然と言えば当然なのですが(笑)

恋愛のように「愛してる」「大好き」なんて言葉を伝える必要ありません。

ただ、愛情を「好き」以外の言葉で伝えていくことで、相手も寄り添ってくれるようになりますし、何よりも自分自身が優しくなれるのです。

■「夫嫌い」の原因を考え、当たり前を変えてみる。

今、あなたが夫に対して嫌いだと感じる原因は思い当たりますか?

・育児に参加してくれない
・家事全般を私に任せている
・何でも私がやって当たり前と思われている
・スマホばかりで、会話も聞いてくれない

等、たくさんの「嫌い」の原因があるかと思います。

これらの嫌いの原因を少し思い返してみると…あなたがやって当たり前ではないのと同じように、夫がやることが当たり前なんてこともないんです。

人それぞれ、価値観が違って当然です。

それを少しずつ修正し、ふたりの中のルールを作り上げていくことが、夫婦として続けていく秘訣だと思っています。だからこそ、最初から「当たり前」があるわけがないのです。

しっかり話し合って、ふたりの夫婦としての当たり前を作っていくことが大切です。ただし、ポイントがあります。

それは、お互いがやってくれることを当たり前に思ってはいけないということ。

あなたに対して「妻が子育てするのは当たり前」「家事をするのは当たり前」と思われることに苛立つように、夫が稼いでくるのが当たり前と思うことも…違うんですよね(笑)

それよりも、日々の仕事や、やってくれたことに対して、感謝する気持ちを当たり前にすることが何よりも大切なんです。

「子供あやしてくれてありがとう」「洗濯物たたんでくれてありがとう」そんなありがとうの気持ちを当たり前に持つことで、相手の存在価値がグッと上がるのを感じることができます。

「夫嫌い」を検索するあなたは、心のSOSのサイン

「夫 嫌い」と検索する女性の本心は、夫のことを嫌いになりたくないからこそ、検索しているんだと思います。

こんなにも辛く苦しいと感じるようになった、今の気持ちを知ってほしい!そんなSOSでもあります。

だからこそ、嫌いに拍車をかけるような行動をとるのではなく、あなたの心に「そうだよね、それって嫌になるよね」と寄り添うことが大切なのだと思います。

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