お子さんが成長してくると「そろそろお小遣いをあげたほうがいい?」「いくらあげるべき?」と悩むママも多いでしょう。親しいママ友にも、お金の話はちょっと聞きにくいもの。ましてや夫のお小遣いとなると、さらに聞きにくいですよね。
(c)polkadot - Fotolia.com
今回はそんな夫や子どもの「お小遣い」について、相場や使いみちをご紹介します。
「お小遣い制」にはどんなメリットがある?
そもそも「お小遣い制」にはどんなメリットがあるのでしょうか?
まずは夫の場合です。2016年に新生銀行が実施した『サラリーマンのお小遣い調査』によると、既婚の男性会社員のうち65.8%が「給与の全額」を家庭に入れており、世間の旦那さんの7割近くがお小遣い制であることがわかります。
データ引用元:
「2016年サラリーマンのお小遣い調査」結果について|新生銀行
夫をお小遣い制にするメリットとしては、家計の管理がしやすくなる、浪費の予防になるといったことが挙げられます。
子どものお小遣いについては、前提として「必要なときに渡す」「定期的に決まった額を渡す」という2種類の渡しかたがあります。
一般的には後者を「お小遣い制」と呼ぶことが多いようです。
子どもを「お小遣い制」にするメリットとしては、お金の大切さや貯蓄のしかたを学べる、将来に向けてお金の使い方をコントロールする訓練になる、といったことが挙げられます。
夫のお小遣い、ライフステージ別の相場は?
夫のお小遣いについて、気になる相場を早速チェックしてみましょう。
なお、以下のデータはいずれも前出の『
「2016年サラリーマンのお小遣い調査」結果について|新生銀行』を参照にしています。
男性会社員全体の月平均お小遣い額は、ズバリ37,873円です。
ただしこれには未婚の男性も含まれているので、次に夫(既婚男性)のライフステージ別平均額(1ヶ月あたり)を見てみましょう。
・既婚・子どもなし・共働き:42,116円
・既婚・子どもなし・妻専業主婦:31,977円
・既婚・子どもあり・共働き:30,083円
・既婚・子どもあり・妻専業主婦:32,254円
このように、いわゆるDINKS世帯(既婚・子どもなし・共働き)の夫のお小遣いがもっとも高額となっています。
また、「子どもあり」のなかでも未就学児~大学生までの子どもがいる世帯は、全体として夫のお小遣いが少なめ(月平均25,000円~35,000円くらい)で、子ども全員が社会人になると増額(月平均42,291円)する傾向があるようです。
まとめると、パパのお小遣いは月に3万円前後、お子さんがいない場合は3万円~4万円くらいが相場といえるでしょう。
夫たちはお小遣いを何に使っているの?
世間の旦那さんたちは、お小遣いを何に使っているのでしょうか?
既婚男性に限ったデータではありませんが、前出の『2016年サラリーマンのお小遣い調査』によると、男性会社員のお小遣いの「必要不可欠な使いみち」トップ5は次のようになっています。
第1位:昼食代
第2位:趣味の費用
第3位:嗜好品代
第4位:飲み代
第5位:携帯電話代
なかでも昼食代は全体の50%以上を占めています。
(c)BRAD - Fotolia.com
お小遣いのやりくり(節約の方法)でも「昼食代を安くする」がトップとなっているなど、世間の既婚男性たちはお小遣いの大部分を昼食代に割いているようです。
もし夫がしょっちゅう「お小遣いが足りないんだけど…」と主張するようなら、弁当や飲み物の持参を提案してみてもいいかもしれません(だれが弁当を作るのかという問題はありますが…)。
子ども(小学生~高校生)のお小遣いの相場は?
子どものお小遣いの相場はどうなっているのでしょうか?
金融広報中央委員会の『暮らしと金融なんでもデータ2014年』によると、毎月お小遣いをもらっている小学生の場合、低学年~高学年で共通して「500~700円」が最も多い金額帯となっています。
次に多い金額帯は低学年で「100~200円」、中~高学年では「1,000~1,500円」です。学年別の平均金額は次のようになっています。
・低学年:949円
・中学年:896円
・高学年:1,087円
また、中学生では月に「1,000~2,000円未満」がもっとも多く、平均金額は2,502円でした。
(c)milatas - Fotolia.com
高校生になると全体に金額が上がり、「5,000~7,000円未満」がもっとも多く、平均金額は5,305円となっています。
このように、小学生は全体的として500円前後が相場ですが、中学・高校生と年齢が上がるにつれてお小遣いの相場も上がっています。
データ引用元:
暮らしと金融なんでもデータ2014年|金融広報中央委員会「知るぽると」
子どものお小遣いはいつ渡す?
お小遣いというと「月にいくら」という渡しかたをイメージするかもしれませんが、実はお小遣いを定期的にもらっている小学生はそう多くありません。
前出の『暮らしと金融なんでもデータ2014年』によると、お小遣いのもらいかたとして、小学校低学年の6割近くが「ときどき」と回答しています。
「月に1回」はわずか13%程度です。
中学年になると「ときどき」が4割強、「月に1回」が3割強で、高学年では「月に1回」が5割強、「ときどき」が3割程度となっています。
(c)shima-risu - Fotolia.com
また、お小遣いを「ときどき」もらう場合、1回あたりの金額はそれほど高額ではありません。小~中学年では100~200円程度がもっとも多く、高学年では1,000円程度が多くなっています。
この結果からお小遣いの渡しかたを考えてみると、お子さんが小学校低学年になったら、まずは必要なときに少額のお小遣いを渡すことからスタートするご家庭が多いのではないでしょうか。
学年が上がり、お金を計画的に使ったり自分で使いかたを考えたりできるようになったら、定期的にある程度まとまった額を渡すといいでしょう。
子どものお小遣いの使いみちは?
次に、子どもの一般的なお小遣いの使いみちをチェックしてみましょう。
前出の『暮らしと金融なんでもデータ2014年』によると、学年別の使いみちトップ3は順に以下のようになっています。
【小学生】
・低学年:おかしやジュース、おもちゃなど、ゲームをする
・中~高学年:ゲームソフトやおもちゃるい、おかしやジュース、まんが
【中学生】おやつなどの飲食物、友達との外食・軽食代、友達へのプレゼント
【高校生】おやつなどの飲食物、友達との外食・軽食代、休日に遊びに行く交通費
このように、お子さんの年齢が上がるにつれて、お友だちと過ごすときにお小遣いを使っていることがわかります。
お小遣いをあげるか否かはご家庭の方針によりますが、お子さんが交友関係や社会生活を維持するために、ある程度のお小遣いは必要だといえそうです。
とはいえ、「〇〇ちゃんの家はいくらもらっているから」という理由でお小遣いの金額を決める必要はありません。
また、お子さんがお小遣いを「もらえて当然のもの」と考えてしまうのも、将来を考えるとあまりいいことではありません。
年齢に応じて金額を上げる場合は「なぜ額を上げるのか」「何に使いたいのか」といった内容をお子さんとしっかり話しましょう。
「お小遣いを上乗せしてほしい場合はそれに応じた手伝いをする」など、家庭内でルールを決めておくのもひとつのやりかたです。
ご家庭の方針や家計の状況に応じて臨機応変に
今回は、夫と子どものお小遣いについて、相場や使いみちをご紹介しました。
ここでご紹介した内容はあくまで一般の平均値です。お小遣いについて「これが絶対の正解」という額や渡しかたはありません。
ご家族とも相談しながら、ご家庭の状況に応じて臨機応変に決めてくださいね。
「アァ…体が反応しちゃう」「ん…もう♡」【ハイスぺ男子と甘い時間?】誘惑の裏には仰天展開が!?