本当に言いたいことは別にある?「死にたい」と思わずつぶやいてしまったら
私のところには、「もう死んでしまいたい」って言ってくる人がたくさんいます。
それには大きく分けて「死んでしまいたいくらい苦しい」っていうのと「本当に生きていたくない」という、ふたつの種類があるの。
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「死んでしまいたいくらい苦しい」という場合は、大きな悩みがあってつらいのだけど、その悩みの解決法を探しているわけです。
解決の可能性が出てきたり、時間と共に悩みの質が変わったりすれば、「死にたい」とは思わなくなります。それは、自分でも薄々わかっています。
より深刻なのはあとのほうの、「本当に生きていたくない」。「生きていることの意味がわからなくなった」という場合ね。
具体的な悩みがあるわけではなかったり、何をアドバイスしても聞いてもらえなかったりします。
でも、心のどこかに死にたくない気持ちがあるから、私のところに来るのね。そうじゃなかったら電車に乗って、「新宿の母」に会いになんてきません。
元気な若い人たちは簡単に「死にたい」という言葉を使ってしまうけれど、それは考えられないほど遠い未来だからでしょう。そう言うことで、自分の本音を訴えたいケースがほとんどじゃないかしら?
もし、あなたが「死にたい」と思わずつぶやいてしまったら、そんなときは、その言葉に酔うことなく、どうして口をついて出たのかを考えてみてください。