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暖かくなると長袖から半袖に着替えるように、犬や猫たちも衣替えをします。これが毛の生え変わる「換毛期」というものです。春と秋の2回、次の季節の準備をするため、この時期は抜け毛がごっそり! こまめに取り除くのは大変ですが、ポイントを押さえておけば掃除しやすくなるはずです。
■ブラッシングを日課に
春の換毛期は、猫なら3~4月、犬は2月から始まり、6,7月まで続くことがあります。室内飼いの場合は温度が一定に管理されているため、換毛期が長引くことも少なくありません。
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気づくと床に抜け毛が落ちていることが多くなりますが、そのままにしておくとカビなどのエサとなって、アレルギーの原因になります。こまめな掃除が必要なのはもちろん、抜け毛が舞わないように対策することも大事です。
そのためには、日々のブラッシングを欠かさないこと。ペットとスキンシップを楽しめるし、体をさわることで皮膚疾患などに気づきやすくなるというメリットもあります。
抜け毛対策としては、こまめなシャンプーも有効。猫の場合は小さなうちから慣れさせないと抵抗しやすいので、トリマーなどの専門家に任せると安心です。
■抜け毛がたまりやすい場所を知る
こうして対策しても、大量に毛が抜けるのが換毛期というもの。抜け毛は天井近くまで舞うことも多いため、まずは室内の高い場所から掃除しましょう。
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エアコン本体の上、カーテンレール、本棚の上など、ふだんはあまり意識しない場所にも抜け毛が見られることは少なくありません。ホコリを吸着する化繊のハタキなどを使って、念入りに掃除しましょう。
とくに照明器具の傘は要注意。ダイニングなどは油が付着しやすく、毛をためこみやすくなります。これを放置するほど取り除きにくくなるので、こまめに拭き掃除をしましょう。
続いて掃除をするのは、テーブルやソファ、家具、電化製品などです。とくに家電は、抜け毛によって故障してしまうこともあるため、しっかりチェックしましょう。
また、本棚やカラーボックスのなかに抜け毛が入り込んでしまうこともあるので、目隠しカーテンなどを使って侵入を予防すると掃除の工程を減らすことができます。
床やたたみの掃除は最後に行います。部屋の隅や廊下などの風の通り道には毛がたまりやすいので、見逃さないようにしましょう。掃除機をかけるときは、ヘッドが浮かないように力を入れすぎないのがポイントです。
静電気が起きやすい春は、壁に抜け毛が付着することも珍しくありませんので、粘着シートや雑巾などを使ってきれいにします。
ほかにも、エアコンや空気清浄機、レンジフードなどのフィルターも要チェック。ふだんはペットが立ち入らないキッチンにも抜け毛は舞い込んでしまうので、少なくとも1か月に2,3回は掃除するようにしたいものです。
■気づいたときにすぐ掃除をできる状態にする
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毎日掃除をするのは大変なので、ついさぼりがちになってしまう…。これを防ぐには、「掃除道具を増やす」という方法がおすすめ。
ペットが生活する場所すべてに掃除道具を置くようにすると、気づいたときにサッと掃除ができて便利です。
たとえば、リビングと夫婦の寝室のみ行き来ができるようにしているなら、両方に掃除道具を用意します。犬の場合は散歩へ行くことがあるため、玄関にも用意すると◎。カゴなどにまとめておけば、乱雑な印象は薄れるでしょう。
これはあくまで最低限の対策です。たとえ子ども部屋にはペットが入らないようにしていても、抜け毛が衣服などに付着して持ち込んでしまうことがあります。そのため、できることなら各部屋に掃除道具があるといいですね。
すぐに道具を取り出せる状態は、それだけ掃除をしやすくなるということでもあります。
クローゼットなどにまとめている人は多いかもしれませんが、目に見えない場所にあると、それだけで面倒になってしまいがちです。また、わざわざ道具を取りに行くという手間が、「あとでいいか」という気持ちにさせてしまいます。
掃除機などは一家に一台でいいと思いますが、粘着シートやお掃除シート、はたきなどは、100円ショップでも購入できるので、各部屋に用意しておくと便利です。
クッションなどに抜け毛がついてしまうと、ベランダや庭などではたきたくなりますが、ご近所にも飛び散ってしまうためNG! 家の中を快適に保つだけでなく、マナーを守ることも飼い主の務めです。
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