親がいないとき、電話が鳴った。どうする? 電話の受け方、かけ方

小学生にもなると、子ども専用の携帯電話やスマホを持たせている家庭も多くあると思います。携帯電話の使い方とは別に、電話のマナー電話スキルを子どもに教えてあげていますか?

子ども同士で電話連絡を取りあうようになってしまうと、電話のスキルがまったく身についていないということが起こってしまい、大人になったときや緊急時に困る場面が出てくるかもしれません。子どもが小学生になったら、あらためて電話のスキルを教えてあげましょう。

目次

・電話をかけるスキルとは
・電話を受けるときの注意点
・緊急時に必要な公衆電話スキル

親がいないとき、電話が鳴った。どうする? 電話の受け方、かけ方

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■電話をかけるスキルとは

園児時代は、用があったらママから電話連絡をすることがほとんど。でも、小学生になったら、電話をかけさせることも練習させてみませんか?

電話の相手は、祖父母など身近な人がおすすめです。できれば、ママから祖父母に子どもの電話練習ためにかける旨を事前に伝えておくと、相手も安心します。

相手に直接つながる携帯電話とは違い、いくつかのプロセスが発生します。慣れないうちは戸惑うかもしれないので、電話をかけるまえに親子で練習しておくとよいですね。

<電話をかけるスキル>
・まずは「自分の名前を名乗る」
・あいさつをする
・取り次いでほしい人の名前を伝える
今回の場合は、祖母または祖父のどちらかを伝えます。
・用件を話す
・「おやすみなさい」「さようなら」など終わりのあいさつをする

留守番電話の対応方法についても、きちんと教えておきましょう。高学年になったら、電話で使う敬語も教えてあげるとよいですね。

■電話を受けるときの注意点

電話を上手にかけることができるようになったら、自宅の電話を子どもに取らせるのもよいかもしれません。電話対応をさせるときには、受け答えについて、しっかり子どもに話しておきましょう。
<電話を受けるスキル>
・相手の名前をたずねる
たとえば「誰?」ではなく「どちらさまですか?」と聞くように言葉のマナーも教えましょう。
・知っている人の場合はあいさつをする

電話を受けるときには、いくつかの注意点が必要になってきます。
<電話を受けるときの注意点>
●注意1 子どもが小さいとき
子どもがまだ小さく会話が上手にできない、電話で遊んでしまうなどの場合には、電話をかける/受けるを子どもに対応させるのはNGです。


電話をかけてくる人は身近な人から営業まで多くの人がいますので、相手に失礼のない行動ができるようになってから行うことが大事です。

●注意2 防犯対策
親が不在のときに電話がかかってきたときの家庭のルールは、あらかじめ決めておき、子どもにも伝えておきましょう。家庭で決めるルールは次のようなものがあります。
例1)不在時は電話に出ない
例2)ナンバーディスプレイに表示された場合(親など)にしか出ない
例3)不在時、電話に出てもよいとする場合でも、親の不在は伝えないようにする

親が不在であることを見知らぬ第3者にはわからないようにすることが鉄則です。

■緊急時に必要な公衆電話スキル

親がいないとき、電話が鳴った。どうする? 電話の受け方、かけ方

© 栄美 山本 - Fotolia.com


多くの人が携帯電話やスマホを持つようになった現在では、公衆電話を使う機会はだいぶ少なくなりました。でも、災害などの緊急時には、携帯電話がつながりにくくなることも多く、公衆電話はいざというときに頼れる存在です。

いまの子ども達は公衆電話に触れる機会がなく、「使い方がわからない」ということも。「受話器をあげて、お金やテレホンカードを入れてからダイヤルする」ということを、きちんと教えておきましょう。
110番などの緊急通報のやり方についても、しっかり伝えておきたいですね。

できれば一度、公衆電話から自宅や親の携帯電話にかけさせて、使い方を確認しておくとよいでしょう。公衆電話の場所は、NTTのサイトでも検索できます。また、万が一の場合に備えて、連絡先の番号とともに、テレホンカードを子どもに持たせておくと安心です。

子どもに電話のかけ方や受け方を教えることは、言葉遣いやマナーを身につけさせることにもつながります。メールやSNSで連絡を取りあう世の中になったとはいえ、まだ電話を使う機会もあると思います。子どもの電話スキルについて、あらためて見直してみてはいかがでしょうか。

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