出産後、母との関係がうまくいかずイライラしています【心屋仁之助 塾】



今、お母さんに対してイライラすることは、私にはとてもいい傾向に思えます。ずっと我慢して抑えてきた負の感情が、いよいよ我慢できなくなった。負の感情を、やっと外に出せる。

「お母さん、うるさい!」
「自分のこと棚にあげて、私に文句言わないで!」
「育児を手伝ってくれないくせに、口ばっかり出してきてイヤ!」

そんなことを言ってみたら、どうなるでしょう。

お母さんは平気でお父さんを無視できるし、自分を棚に上げて他人に説教ができる人なのですよね? それなら、お母さんを見習い、ぴょんぴょんさんが自分を棚に上げて文句を言っても大丈夫そうですよね。そして言ったことはケロっと忘れて、必要なときだけ助けてもらう――。

自分と価値観がまったく違う、お母さん。

ひょっとしたら、よかれと思って色々と言ってくるのかもしれません。
よかれと思って、育児にも手を出さないのかもしれません。「昔と今は違うから」という配慮をしているのかもしれません。

ぴょんぴょんさんが「私はこうしてもらったらうれしい」ということを、お母さんは知らないと思います。「お母さんはどんな形で愛情を表現するのか」を聞いてみたら、想像もしない答えが返ってきて、びっくりするかもしれません。

ひと口に「思いやり」と言っても、その形は人によって本当に違います。聞いてみないとわからないものです。

お母さんに「こんなふうに育児を手伝ってほしい」ということを伝えてみましょう。伝えても、そのとおりにしてくれないかもしれませんが、そうであれば、別の人に頼むこともできます。


超ジコチューで、言い換えるならば、自分の衝動に素直なお母さん。育児を手伝ってもらったら、実際大変かもしれません。別の人に頼ったほうが、平和な気もします。

「産後」という気持ちが不安定な時期だからこそ、自分を棚に上げて、文句やわがままを言ってみる。

「私、赤ちゃんがいて寝不足だし。イライラしやすい時期なのよねぇ」。

そんなことを、ぜひ試してみてほしいなと思います。

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