住宅デザイナータブチキヨシが教える、インスタで話題のハッピーな間取り
■壁紙で自分らしさをプラスしよう
タブチさんは最近「
ノームコア」を追及しているそうです。ノームコアとは、normal+hardcoreからきた造語。normalは、いわば「ふつう」のこと。家でいえば、ナラ材の床、白窓、白天井などの定番がそれにあたります。しかし、それで終わりにするのではなく、そこになにか“私らしさ”(hardcore)をプラスするのがノームコア。それによって「この家、なんとなくオシャレ」につながるのだとか。
「私らしさは、
壁紙で出すのもひとつの手。白壁は床から30cmだけグレージュの壁紙に貼り分けるだけで、部屋の雰囲気が一気に変わります」(タブチさん)
花柄の壁紙に心が浮き立つウヒヒ部屋。
どこから見ても笑顔になれます。
部屋の壁紙の一部をポップなドット柄や植物柄に貼り分けてみると、遊び心が生まれて楽しさアップ。家事ストレスまで軽減されそうです。とくにウヒヒカウンターやウヒヒ部屋では、思いっきり自分好みの壁紙や照明を選んでみては?
水玉の壁紙は正面だけに貼り、あとの3面は白壁紙。床にはフロアータイルを貼ってストライプに。
■明るい光とさわやかな風が家の中をめぐる間取り
それからもうひとつ、タブチさんはハッピーな間取りのポイントとして、「
明るい光とさわやかな風」を挙げています。
リビングとダイニングに、4つの窓を設置。風は高いところから低いところへ流れるので、窓の位置に高低差をつけることも大切です。
「新鮮な空気が流れ、明るい光に満ちた家はそれだけで住む人の気持ちを明るく前向きにする力があります。さらに、洗濯物を乾かしたり、ジメジメした水回りの環境改善に役立ったり、いいことずくめ」(タブチさん)
たとえ自宅の立地条件がパーフェクトでなくても、1部屋に2つ以上の窓をつけるなどして
風の通り道をつくれば、風を取り込むことは可能。また、光に関しては、部屋の
向きを変えたり、
2階にリビングを設けたりすれば改善できるそうです。
「どの部屋でなにをしているときに一番
光を感じたいのか。それによって間取りも変わるので、
1日の行動をしっかり考えて。たとえば、朝食を食べるテーブルの横に朝日が差し込むカフェ窓(カフェにあるみたいなおしゃれ窓)があったらハッピーだよね」(タブチさん)
本にはこのほかにも多数の間取りが紹介されていて、見ているだけでワクワクすることまちがいなし。
「いつかはマイホームを!」と夢見る人も、暮らしやすくプチリフォームしたいという人も、まずはこの本を眺めながら、家族がハッピーになれる間取りについて、アレコレ妄想をふくらませてみませんか?
『早く家に帰りたくなる! 最高にハッピーな間取り』
タブチ キヨシ (著)/株式会社KADOKAWA 1,300円(税別)
住宅デザイナーであるタブチキヨシ氏が考えた、家族がハッピーになれる間取りが満載の書籍。間取りのポイントをしっかり紹介しているので今すぐ家を建てる人にも役立ちます。リビング、キッチン、洗面洗濯室など写真もたっぷり掲載しているので、想像力が掻き立てられて、見ているだけでも楽しい1冊です。
タブチキヨシ
家族みんながハッピーになれる家を広めるべく、住宅デザイン、工務店のプロデュースなどを行う、住宅デザイナー。Instagramに投稿する間取りも人気を集め、現在フォロワー数は5万人。タブチ的“ワクワクキャー!な家”を夢見る男女が全国に増殖中です。
Instagram:
@attract7/
twitter:
@wakuwakukya____
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