なんとなく身体がだるいのは夏のせい? 子どもと一緒にできる「夏バテ」の予防法はコレ!
疲れが取れなくてだるい…、睡眠時間は確保できているのに頭がさえない…など、夏に疲れやすいと感じる人が多いようです。高温多湿な日本の夏は、体への負担が大きく、体温調節を司る自律神経の乱れを引き起こすのが原因のようです。
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また、今の子どもは、エアコンの普及などで汗をかくことが少なくなったために、昔と比べて汗腺の発達が悪い子が増えているそうです。それによって、体内に溜まった熱をうまく放出できず、熱中症や夏バテしやすい体質になっているとのこと。
そこで、夏バテの原因とその対策を、健康科学アドバイザーとして活躍されている福田千晶先生に教えていただきました。
■福田千晶先生
医学博士・日本体力医学会健康科学アドバイザー・日本医師会健康スポーツ医・日本人間ドック健診情報管理指導士・日本リハビリテーション学会専門医。慶應義塾大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科に勤務。1995年に医学博士を取得し、翌年からフリーランスの健康科学アドバイザーとして講演や執筆を主体として活動する。日本テレビ「ヒルナンデス!」、TBSラジオ「生島ヒロシの健康広場」など、テレビ・ラジオ出演多数。
心身が疲労する“夏疲れ”は、どうして起きる?
ーなんとなく夏は疲れやすいと感じる人が多いようですが、どうしてでしょうか?
「夏バテまでいかなくても疲れやすいと感じてしまうのは、屋外と屋内の大きな気温差によって体力を消耗したり、高温多湿の環境下でも汗をかかない・汗が蒸発しにくいといった状況が続いて体温調節がうまくいかないこと、汗をかくために水分不足となることなどが挙げられます。また、これらの状況が続くこと自体が精神的ストレスとなったり、自律神経の乱れを引き起こして疲労感につながることもあります。 これらの“夏疲れ”を防ぐ、もしくはこまめに解消することで、暑い季節も健やかに、爽やかに乗り越えられますよ」
ー夏疲れを防ぐには、どうしたらいいでしょうか?
「体内の水分が不足すると、どうしても汗にまで水分がまわらず、汗をかきにくくなってしまいます。また体内に水分を吸収するためにはナトリウム(塩分)が不可欠なため、いくら水分を摂っていても同時に塩分を摂取しなければ水分補給にはなりません。ですから
水分と少々のナトリウムは1日の中でちょこちょこ摂取するといいですね」。
「もうひとつは自律神経の乱れを防ぐこと。体温調整は自律神経がコントロールしているのですが、睡眠不足やストレスなどで自律神経のバランスを崩してしまうと体温調整がうまくいかなくなり、さらに体力を消耗するという悪循環に陥ることも。きちんと
汗をかきながら、心の疲れも残さないようにすることが快適な夏を過ごすポイントと言えます」
子どもも喜ぶ「果実ジュース」がおすすめ
ー夏疲れを防ぐのにおすすめのドリンクや、飲むタイミングはありますか?
「基本的にどんな果汁にも果糖とビタミンC、クエン酸は含まれるので、どんなジュースでも結構です。1日あたりの推奨量は体重や体調によって一概に言えないのですが、とにかく自分が『おいしい』と思える量、と考えていただければ結構です。果実ジュースのメリットは手軽であることも大きいですから。私の経験上、
朝ごはんを食べていない人は夏バテになりやすいように思います。起床後は身体を動かすためにエネルギーが使われるため、エネルギー不足になると脳に栄養がいきにくくなります。すると自律神経の働きにも影響が出てくるため、夏バテにかかりやすくなってしまうのではと推測しています。オレンジ果汁に含まれるビタミンCは各種ストレスでダメージを受けた身体を癒やす作用や抗酸化作用があり、良質な睡眠に役立ちます。また果糖は脳のエネルギー源になるので、朝一番の仕事がはかどることでその後の仕事もスムーズに進み、疲れにくくなるとも考えられます」。
「
忙しい、食欲が出ないといった方には、まず果実ジュースを飲むことをおすすめしています。私自身も毎朝、必ず1杯の果実ジュースを飲んでいるのですが、糖分やクエン酸、ビタミンCなどが効率的に摂れるので非常に良いと思います。手作りのスムージーにしなくてはいけないなど、手間をかける必要はありません。
なによりも大切なのは続けられること。いつでもどこでも手軽に飲める、市販の果実ジュースで十分ですよ」
夏バテ防止は「美味しい方法」で!
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夏の暑い時期に食欲が落ちて、いつもより疲れやすくなるのは大人も子どもも一緒です。ですが、自分で症状を自覚できない子どもは、大人が早めに気づいてあげたいですね。もちろん、栄養バランスの良い食事と、睡眠サイクルを整えることが大事ですが、どうしても食欲がでない朝などは、親子で果実ジュースを取り入れてみませんか?大人も子どもも「美味しい方法」で夏を元気に楽しみましょう!
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