赤ちゃんが泣いても大丈夫! 本格的なフルオーケストラの「音楽宅急便・クロネコファミリーコンサート」にいってきた
■観客も一緒に歌を歌う 会場には一体感が
休憩をはさんだ後半は、
朗読と生演奏のコラボレーション。コンサートの司会者でもあるアナウンサー朝岡聡さんが朗読した
「おおきな木」(篠崎書林刊)は、身勝手な1人の人間を大きな愛と献身で包む1本のりんごの木の物語。娘たち2人ともよく知っている話だったけれど、音楽と一緒だとなんだか印象も変わるから不思議。
そして最後は、あの有名な
ラヴェルのボレロ。ひとつの楽器から始まり、繰り返し繰り返し同じメロディーを奏でながらどんどん楽器が増えて盛り上がっていくこの曲は、オーケストラでこそ醍醐味が味わえる曲。
「この曲が一番好きだった」という長女は「あの一番最初に1人で演奏する人は絶対ドキドキだよねー」と演奏者の気持ちになって聴いていたよう。
アンコールは「故郷」と「ラデッキー行進曲」。「ずっと座っていたから疲れたでしょう」とうれしいアナウンスで観客みんな立ちあがり、観客も一緒に歌を歌ったり、手拍子をとったりして再び演奏に参加している気分。手拍子もなんだかピッタリとみんな合い、会場中で不思議な一体感が生まれていました。
■赤ちゃんが泣いても、子どもが騒いじゃっても大丈夫
すてきな経験に大満足の2人。また来年も行きたいね。
歌、お話、珍しい楽器、参加型の演奏……と飽きのこないプログラムのお陰で「子どもたちは集中して聴けるかな」という心配は杞憂に終わりました。
うれしかったのは、
赤ちゃんが泣いても、子どもが騒いじゃっても大丈夫(もちろん、一度会場を出て落ち着いたら戻ってきてくださいね、と最初にアナウンスされていた)という
温かい雰囲気に会場が包まれていたこと。
ちょっとぐずりそうになったら、会場の端で抱っこしてあやしながら演奏を聴いているパパやママ、子どもの体を使って拍子をとりながら音楽を全身で楽しんでいる親子、子どもにいろいろ説明してあげているママなど、みなそれぞれの方法で楽しんでいました。
会場では交通遺児のための募金活動が。娘たちも参加。「交通遺児」という言葉を次女は初めて知ったよう。
終演後、アンケートに答えて「クロネコ・シロネコ」のミニタオルをゲット。
娘たちもそれぞれ感じることがあったよう。帰り道は今日の曲を口ずさんでいました。やっぱり子どもの頃からどんどん本物にふれるのは大切、と改めて生で
本物の音楽を聴くよさを実感。筆者も久しぶりに生演奏を聴けて日常を忘れてリフレッシュできました。
本格的な音楽を気軽に楽しめる
音楽宅急便「クロネコファミリーコンサート」は、この後も日本全国6か所で開催予定。佐賀県での開催には応募がまだ間に合うようだから、お近くに住んでいる方は応募してみては?
[PR]ヤマトホールディングス
http://www.yamato-hd.co.jp/
取材・文:まちとこ出版社
撮影:まちとこ出版社 壬生マリコ(コンサート上演写真を除く)