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マイホームは人生でもっとも大きな買い物です。せっかくなら、家族のこだわりがたっぷり詰まった、理想のわが家を…と誰もが思うでしょう。しかし、実際に家を買った人に話を聞いてみると、「正直、このこだわりはいらなかった」と
後悔している人もちらほら。
こだわりの実現にはお金がかかりますので、後悔することはできれば避けたいですよね。ママたちがどんなこだわりを
「いらなかったな」と感じているのか? その声に耳を傾けてみましょう。
■畳にこだわったばっかりに…見落とした子どもの成長 Tさんの場合
最初は、4歳の男の子と2歳の女の子のママ・Tさんのケースです。
「2年前に一戸建ての注文住宅を建てました。私は和室のある家に憧れていたのですが、子ども部屋の確保などを考慮するとなかなか難しくて…。
それでもあきらめきれず、リビングの隅に一段高くなった
畳スペースを設けることにしたんです。家が完成した当初は大満足で、畳スペースで読書や昼寝を楽しんでいました。」
しかし、そこには“子どもの成長”という落とし穴が…。
「上の子が成長して動きまわるようになると、畳スペースの
段差が危なっかしくて…。娘もこれからどんどん活発になっていくでしょうし、畳スペースより、リビングそのものの広さを優先すべきだったと後悔しています」
たしかに、リビングと続きになっているちょっとした和室はとてもすてき。ただ、安全性のことも忘れずに検討しておきましょう。
■オシャレで開放的だけど…家中に響きわたる音に後悔 Kさんの場合
続いては、リビング階段にこだわったものの、ちょっとだけ後悔しているというKさん。一体、何が気になるのでしょうか?
「憧れのリビング階段&吹き抜けでとても開放的なマイホーム。基本的には大変気に入っていますが、ただ一点、リビングの音が家全体に響いてしまうことが気になっています。
子どもの夜泣きがひどい時期には、家のどこへ連れて行っても
家中に泣き声が響いてしまって…。2階の寝室で寝ている夫も目を覚ましていました。こんなに音が響くと知っていたら、やらなかったかも?」
リビング階段や吹き抜けだからと言って、かならずしも音が気になるというわけではないでしょう。ただ、構造によってはこういった問題も起こり得るようです。
リビング階段や吹き抜けはたしかに開放的でオシャレ。子ども部屋が2階の場合、リビングを通らなければ子どもが自室へ行けないため、親子のコミュニケーションが増えるといった魅力もあります。
何を優先するか、将来のことも含めてよく考える必要がありますね。
■ベビーカーが入らない! 後悔のシューズクローゼット Cさんの場合
次に紹介するのは、妊娠中に一戸建て住宅を購入し、現在は新居で子育て奮闘中のCさん。
シューズクローゼットが不要だったと感じているそうです。
「子どものおもちゃや靴が増えていくだろうから…と、広めのシューズクローゼットにこだわりました。でも、実際に子どもが産まれてみると、玄関が狭くて
ベビーカーがそのまま入らないんです! 折りたためば入りますが、とても不便!」
シューズクローゼットを優先するあまり、肝心の玄関が狭くなってしまった例です。
「シューズクローゼットも結局、それほど広い作りにはならなくて、ベビーカーがそのまま入るほどのスペースはありません。どっちつかずになってしまうくらいなら、
あきらめれば良かったなと思います」
玄関は家の顔。すっきりきれいに保つために、ゆったりとした玄関収納を確保できるシューズクローゼットはとても魅力的です。しかし、玄関の広さも生活には欠かせないポイントですね。
■こだわりの作業台がキッチン家電置き場に Aさんの場合
最後は、家づくりではキッチンにとことんこだわったというAさん。
一つ心残りがあるそうです。
「キッチンの背面に少しスペースがあったので、テーブルを造り付けして作業台を設けました。しかし、実際に生活をはじめてみると、作業台が活躍するシーンはあまりなく…。現在は、
キッチン家電置き場になっています。こんなことなら、収納家具を設置できるように、何もないスペースとして空けておけば良かったです」
キッチンの作業台は、ちょっと書き物を、読書を、子どもと一緒に調理を…なんて夢がふくらみますが、そのために収納・家電設置スペースが減ってしまうのは困りもの。作業台の設置は、必要な
収納・家電設置スペースを確保したうえで検討した方が良さそうです。
マイホーム購入において情報収集は大切なポイント。ただ、「こんな機能・工夫があると便利ですよ、すてきですよ」という前向きな情報にくらべ、
「これは失敗だった!」というネガティブな情報は耳に入りにくいものです。
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こだわりの「デメリット」にもきちんと目を向けることをおすすめします。
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