セックス依存症ドラマ「雨が降ると君は優しい」は悲劇的エロス! 普段とのギャップで魅せる
玉山鉄二と
佐々木希共演によるHuluのオリジナル連続ドラマ
『雨が降ると君は優しい』(9月16日配信スタート、全8話)の内容が発表されたとき、世間はざわめきました。当時、お笑いタレントのアンジャッシュ渡部建と結婚したばかりだった佐々木が、
セックス依存症の妻役を演じると発表されたからです。野島伸司脚本による
“悲劇的純愛”ということですが、題材が題材だけにすさまじい泥沼の愛憎劇が展開されそうです。
佐々木が演じるのは、玉山ふんする文芸誌副編集長・立木信夫の妻・彩。新婚ほやほやのカップルに待ち受けていたのは、壮絶な修羅場…。なぜならセックス依存症という心の病を抱える彩は、不特定多数の男と関係をもっていくからです。
実際に新妻である佐々木が逢瀬を重ねるという
エロス。そして、そのことに苦悩する夫役・玉山の
悶絶。
これはもう大人の視聴者にとって大好物なこと、間違いなしです!
■妻のセックス依存に対する罪悪感と夫の葛藤
野島伸司はつねに手あかのついた題材を嫌い、
『高校教師』(93)や
『家なき子』(94)など、社会現象を巻き起こす衝撃作を多数放ってきました。そんな野島が「いま本当に描きたいドラマ」が本作だったようです。
野島によると「夫婦のラブストーリーを描こうと思いましたが、昨今はやりの浮気や不倫のドラマは私には興味がありません。
“妻のセックス依存に対する罪悪感”、
“夫の理解しようとする葛藤”という、心と体の二律背反(にりつはいはん)を描くことで、夫婦の愛の絆を試す極限状態の磁場を敷きました」とのこと。
“セックス依存症”というモチーフは海外のゴシップや映画などでよく耳にしますが、じつは
「性嗜好(しこう)障害」という深刻な病気のひとつなんです。さらにそれが夫婦間の性の話となると、かなりセンシティブな問題です。
地上波ドラマで扱うことは、スポンサーや視聴者とのコンプライアンスの関係でまず無理でしょう。でも、今回動画配信サービスでの放送でGOサインが出たということで、野島は水を得た魚のように大人のエロスを全開させたようです(笑)