■リフォームで、より理想の空間に
フルリフォームを終えたばかりのお住いは、これまでの集大成だと語るひよりさん。このリフォームで大掛かりに変えた場所のひとつが、元は和室だったというテレビルームです。この場所を皮切りに、リフォームの快適さに目覚め、2階まで大掛かりにリフォームがスタートしました。
壁紙はイギリスの「デザイナーズギルド」のキッズルーム向けを採用。
「家を建ててから20年近く経ち、水栓など変えなくてはいけない部分が出てきて、交換するのをきっかけにリフォームしたんです。それまでの収納や使い勝手で満足していたのですが、リフォームするとこんなに快適になるんだと知ってしまって、最初は予定になかった2階まで、どんどん広がってしまったんですよ」
タイル探しに苦労したという、グレーと白のツートーンカラーのお風呂。洗面所にかかる、デンマークのストリングシェルフはアクレルパネルを使った新作。水栓はすべてアメリカの「KOHLER(コーラー)」のもの。
2階にある書斎は、ハウススタジオのようなスタイリッシュな空間。壁付けの収納は、たっぷりの収納力を持ちながら、見えるところはゆったりとしたディスプレイなので、ものがたくさんあるようには見えません。
キャビネットの下段も、ゆとりのある収納に。国内外のインテリア関連の書籍や雑誌が入っています。
「ブログや洋書を見ていて、『うちと似たような状況で、うちはこうはいかなけど、このお宅はすごく素敵なのはなんでだろう?』と分析するのがすごく好きなんです。研究のために『CASAブルータス』など、日本のインテリア雑誌は買います。雑誌は情報量が多いので、ある程度テイストを絞りつつ、自分の好みの中で新しいものを知るのに最適。そこから気になったものをインターネットで調べる。インターネットだけだと、ピンポイントで自分の探したいものを探してしまうので、意外と視野が広いようで狭いと思うんです。
欲しい情報が決まっているときは、ネットが便利ですね」
「ジーロック」のフローリングは、なんとビニール製。見た目も使い勝手もよく、価格もお手頃。
ひよりさんにとって、洋書もインテリアのひとつ。表紙のデザインや色のトーンで選ぶのだそう。
■お気に入りに囲まれて、居心地のいい家にするヒント
そのほかのひよりさんの愛用品をいくつかご紹介します。
▼グラスや器は、6個ずつ揃える
「お客様は4人が多いですけど、ときどき5.6人来ることもあって、そういうときに揃っていないと困るんです。
お客様用に揃えているのに、数が足りないために使えないと意味がないので、少し多めの6つ揃えることにしました」
グラスはさまざまなサイズを6脚ずつ揃えて、キッチン台の収納に。
▼照明には特にこだわる
「海外のインテリアを見ていると、照明を大切にされているので、私もそういう文化を真似てみたいという気持ちがあります。置く場所や光の回し方によって雰囲気が変わるので、試行錯誤しながら光を楽しんでいます」
玄関ホールに新しく購入したのが、デンマークの「ルイスポールセン」の照明。
リビングに配置したのは、イタリアの「アルテミデ」のもの。
▼猫グッズもインテリアになじむものを
シンプルで素敵なデザインの猫アイテムを探すのはなかなか難しいなか、さすがのセレクトです。
スツールの下に置いた「ヴェルソデザイン」のかごのなかに、キャットフードを収納。ごはんとお水を入れるのは陶器に見えてシリコン素材の、「スリーピーポッド」ヤミートラベルボウル。
リトアニア製のミニはしごに、「menu」のほうき&ちりとりなど、猫のトイレ掃除グッズをかけて。
爪研ぎは二つ並べて置ける、木枠を手作り。底に滑り止めを貼っているので動かず、猫ちゃんもこの上でゆったりくつろげます。
最後に、自分らしい、居心地の良いインテリアにするコツを伺いました。
「私の場合は思いつきなんですよね。ただ手っ取り早く問題解決できる収納法が見つかったとしても、私は私流の収納にしたいと常に考えるようにしています。調べて、いろいろな方のインテリアを参考にしつつ、我が家らしい工夫もプラスできたら、収納にも
愛着が持てるような気がします。
もの選びが好きなので、自分で見つけたものを使いたい。そしてそれを人に紹介して、使ってもらえるのもうれしいですね。皆さんもご自身の
好きなものの軸があると思うので、そこを
極めていくことが
居心地の良さにつながると思います」
《ザ・ビートルズ60周年》インテリアになるレコジャケデザインのジグソーパズルが新登場