綾野剛×星野源『コウノドリ』新シリーズ直前に知っておきたい、2人の隠されたヒミツ


■リアルを追求! 命の誕生の裏にある悲しい物語

『コウノドリ』の特長といえば、なんと言ってもすば抜けたリアリティ。多くのドラマの場合、生まれたてなのに「あれ?」と思うほど大きな赤ちゃんだったり、人形だったりすることがある。

だが、本作では徹底管理のもと新生児で撮影が行われるなど、ビジュアル面でも真実を追求してきた。そしてそれが許されるのは、実際の医師からも高く評価されるほど物語が丁寧に作り込まれているからこそ。

命の誕生という幸せがあふれる産科だが、その裏にはつらい物語があるのも事実。そして同作では、「母体と胎児のどちらを優先するか」「障がいが残るかもしれない」などドキッとするようなテーマについてもサクセスストーリーにすることなく、地に足を付けて描いてきた。

たとえば第5話では、14歳の出産が描かれた。中学生で親になるのは大変だけど、周囲が協力して育てていく…という感動物語かと思いきや、経済的に育児困難という理由から特別養子縁組制度を選ぶことになる。
しかも養親への引き渡しは、壮絶な出産を乗り越えた直後のことだった。

ほんの数秒だけ、生まれたわが子と顔をあわせただけで、母親がどんなに首を横に振っても、赤ちゃんは別室に連れていかれてしまう。そこには同情など存在せず、どうしようもない現実だけが待っていた。痛みに耐えて出産した彼女が、わが子をどんなに抱きしめたかったか、どんなに一緒にいたいと願ったか、どんなに自分の無力さを痛感したか…。むせび泣く母親がわが子と引き離されるシーンには、胸が締め付けられる思いだった。

そんな風に『コウノドリ』は、単なる「お涙ちょうだい」ではなく、悲しみを含めた妊娠・出産のリアルを通して、命が誕生することの奇跡や“命の尊さ”に気づかせてくれるのだ。

■『コウノドリ』新シリーズの見どころは?

新シリーズのテーマは「生まれること、そして生きること」。第1話では、サクラが産科過疎地の離島で総合医として働く恩師・荻島勝秀(佐々木蔵之介)のもとへ。
ベテランの域に入ったサクラが、孤軍奮闘する恩師から何を学ぶのか。サクラと患者との関わりのみならず、今後、荻島がサクラにどんな影響を与えていくのかも楽しみだ。

さらに、小栗旬をはじめ要潤、石田ひかりなど豪華なゲスト陣も話題となった前作。今作では、一体どのような俳優陣が物語に彩っていくのか。そんなところにも期待したい。

TBSテレビ 金曜ドラマ『コウノドリ』
10月13日(金)よる10時~スタート
初回15分枠大スペシャル


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