放送時間変わるってよ! 『仮面ライダービルド』その面白さを“キャスト切り”で振り返る

目次

・ジュノンボーイ・グランプリ=仮面ライダー? 犬飼貴丈の実力を探る
・変身するの? しないの?! ビルドの相棒・万丈龍我にも注目!
放送時間変わるってよ! 『仮面ライダービルド』その面白さを“キャスト切り”で振り返る
仮面ライダーの新シリーズ、『仮面ライダービルド』(以下、ビルド)が始まって1カ月。設定やストーリー、キャスト、主題歌、ライダースーツやアイテムにいたるまで、そのクオリティの高さで、子どもから大人までファンを増やしています。

SNSでは、「仮面ライダービルド、面白すぎる!」「最初からカッコよすぎ」「すごい世界観」との感想が相次ぎ、「仮面ライダーはもう卒業かな」としばらく離れていた男子まで、再び日曜の朝、テレビの前に陣取るようになってきた家庭も多いそう。

放送時間が10月1日より日曜午前9時からと変更となるこの機会に、これまでの4回の放送を出演者のイケメンぶりに注目して振り返ってみましょう。

■ジュノンボーイ・グランプリ=仮面ライダー? 犬飼貴丈の実力を探る

仮面ライダービルドを務めるのは、犬飼貴丈(いぬかい・あつひろ)さん。2012年の第25回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで、1万3816人の中からグランプリに選ばれ、芸能界デビューしました。

仮面ライダーのジュノンボーイ出身率はとても高く、グランプリに限っていえば、古くは『仮面ライダークウガ』 の葛山信吾さん、『仮面ライダー鎧武/ガイム』の佐野岳さん、『仮面ライダードライブ』の上遠野太洸さん、稲葉友さん、『仮面ライダーゴースト』の西銘駿さん、『仮面ライダーエグゼイド』の飯島寛騎さんと、そうそうたるメンバーです。

ビルドの犬飼さんを入れて、過去5作品連続でグランプリが仮面ライダーとなっているため、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリ受賞=仮面ライダーという図式が定着しつつあります。
しかし、犬飼さんがほかと大きく違うのが、グランプリ受賞後、5年たってから仮面ライダーに、という点です。

実は、グランプリを受賞した時、大学受験直前の高校3年生だった犬飼さん。受験勉強の合間をぬってのコンテスト出場だったため、すぐ芸能界デビューとはならず、しばらくは仕事と学業を両立させて大学に進学したそうです。

前2作の西銘さん、飯島さんがグランプリ翌年に仮面ライダーデビューをはたしているのに対し、犬飼さんの俳優デビューはグランプリから2年後の20歳のとき。昼ドラ『碧の海〜LONG SUMMER〜』(東海テレビ)でデビューし、『ペテロの葬列』(TBS)、『ホテルコンシェルジュ』(TBS)、『ナオミとカナコ』(フジテレビ)、『OUR HOUSE』(フジテレビ)と、話題作に連続出演。

そして、大学卒業となる2017年、1月~3月のクールで放送された『スーパーサラリーマン佐江内氏』(日本テレビ系)で、佐江内氏の娘・はね子(島崎遥香)の同級生、佐野サブロー役で「あのイケメン、誰?」と注目を浴び、『ビルド』へとつながったのです。

犬飼さんが演じる桐生戦兎は、記憶喪失の天才物理学者で、未確認生命体スマッシュと戦う仮面ライダービルド。公式プロフィールだけ見ると、なんだか孤独で暗そうですが、実は陽気で人なつっこく、適当キャラを装うけれど情に厚く正義漢という役柄です。
そんな複雑なキャラクターを、演じきれるのはドラマで積み重ねた高い演技力あってこそ。

居候しているカフェのマスター・石動とのボケ・ツッコミや、殺人容疑をかけられた元格闘家・万丈龍我の「俺は殺しなんかやってねえ!」の言葉を信じて思わず助けてしまうところ、「誰かの力になれたら心の底からうれしくてクシャってなるんだよ…俺の顔。マスクの下で見えねえけど…」と損得抜きで人助けをしてしまうところなど、たった4話の中でも、キュンキュンポイントが満載。満を持しての犬飼ライダーだったのだと納得です。


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