食べるだけで、体と心に嬉しい効果! “毎日バナナ”で家族が笑顔になる理由
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私たちの生活に最も身近な存在の果物といえば、そう、バナナ! 年間を通じて手頃に入手できる上、手軽に食べられるのも大きな魅力ですよね。ママの約80%が「家族に食べさせたい」と思っている食材である、というデータもあるほど!
甘くて柔らかく、体にもよいイメージがあることから、お子さんの食事やおやつに活用しているママも多いと思いますが、バナナはお子さんの成長にはもちろん、パパにもママにも嬉しいさまざまな栄養成分が含まれています。今回は、最新の試験により分かった健康効果についてご紹介します!
■ 家族全員にいいことづくめ。バナナの最新の健康効果を紹介
今夏、実施された「バナナ摂取試験」(小学生のいる家庭3 家族対象、2017年8~9月、日本バナナ輸入組合実施)では、バナナを1日に2本、2週間摂取し続けると、家族の体にどんな効果があるかが調べられました。その結果わかったのは、以下5つの嬉しい健康効果です。
(1) 便通に関する悩みが、約1/10にまで減少!
全国約400〜500万人がその症状に悩まされているという、便秘。女性に顕著ではありますが、近年は小さな子どもや男性にも増加の傾向が見られています(平成25年度「国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)参照)。バナナは、この便通の悩みに働きかけてくれます。今回の試験では、バナナを継続的に摂取したことにより、便通に関する悩みが約10分の1に減少。アンケートでも、58.3%の被験者が「症状改善が実感できた」と答えています。
松生クリニックの松生恒夫院長によれば、バナナには整腸作用を持つ「食物繊維」と「フラクトオリゴ糖」が豊富に含まれているため、継続的な摂取により腸内環境の改善が見られたからだろう……とのこと。近年、“腸内フローラ”を良好に保つことの重要性がよく言われていますが、キレイな腸を目指す方は、日々積極的に摂り入れたい食材と言えそうです。
(2) お肌の水分量・ハリもアップ!
腸が元気になれば、お肌にもいい効果が現れるのは必然。バナナには、通称「美容ビタミン」とも呼ばれるビタミンB群も含まれており、今回の試験でも、ママの「肌の水分量」「肌のハリ」に変化が見られました。
具体的には、目尻や頬、あごといった6ヶ所の合計水分量が、2.89ポイントアップ、「肌のハリ」に関しては、計測した6箇所合計で 4.6%上昇しています。被験者の75%が「かさかさしなくなった」、58.3%が「(肌が)綺麗になった」と回答しており、自覚できるほどの肌の改善効果が見られた人も! 乾燥しがちなこれからの季節にも、ぴったりの果物と言えそうですね。
(3) 食べるだけで、大人は「平均-0.37kg」!
バナナはダイエットにも好影響。成長期の子どもは除き、両親の体重変化を見てみると、2週間バナナを食べ続けただけで、ママは平均-0.4kg減、パパは平均-0.33kg減という結果に。育児世代は、自分のための運動時間などは、なかなか取れないもの。食べるだけでダイエット効果がある食材というのは、とっても心強い存在ですよね!
(4) 「集中力」の向上にも寄与!?
また、松生恒夫院長によれば、バナナに含まれるビタミンB群は、脳のエネルギー不足にも力を発揮するのだとか。今回の試験でも、バナナの摂取によって、子どもの100マス計算にかかる時間が2分12秒短縮し、さらに点数も平均1点アップ。集中力の向上がみられた結果となっています。
(5) 「家族の会話が増えた」「笑いあうことが増えた」など情緒的効果も
さらに意外な効果も。
今回の実験で、83.3%の被験者が「家族の会話が増えた」「笑いあうことが増えた」などの情緒的効果を実感。便秘やお肌など体調面が良好になったり、集中力が高まって仕事や勉強の成果が上がったりすれば、きっと気分も上がりますよね。さまざまに複合的な要因が相まって、家族にうれしい、ハッピーな効果が現れたと考えられます。