2017年11月16日 07:00|ウーマンエキサイト
いつまでも人前での発表が苦手、成長しない自分が嫌になります 【心屋仁之助 塾】
メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「人前での発表が苦手、成長のない自分が嫌になる」という、マイさん(45歳・会社員)に、心屋塾認定講師の紀凛さんからアドバイスをいただきました。
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■マイさんのお悩み
子どもの頃から引っ込み思案で、人前で発表や披露することが苦手です。前もってわかっていれば事前に練習できるので、まだマシなのですが、当日まで寝ても覚めてもそのことばかりが気がかりで、緊張した日々を過ごすことになり落ち着きません。気持ちの余裕がなく、他のことまで考えることができず、心許せる家族にも当たってしまいます。
今でも朝礼のスピーチでさえ、かなり前から気がかりで緊張してしまいます。急に意見を求められたりした場合は頭が真っ白でパニックになり、うまく言えずにいつも自己嫌悪。冗談やおもしろい話題をさらっと言える人をとても羨ましく思っています。
仕事も私にとってはかなりプレッシャーで、研究発表などがあると逃げ出したくなります。自己肯定感が低く、ダメ人間だと思っているため、すべてにおいて自分は人より劣っている、という考えが悪循環を招いていると思います。
よく見せたい、よく評価してもらいたい、まわりは私をどう見ているのか、失敗したくない…、などそんな気持ちが強いからうまくいかないし、また失敗した時の落ち込みもひどくなります。
この歳になっても慣れない自分が本当に嫌だし、成長しない自分の不甲斐なさに涙が出てしまいます。社会不適応障害ではと思い、心のクリニックに行けば楽になれるのではと考えながらも行動できていません。
■心屋塾認定講師の紀凛さんより
マイさん はじめまして。心屋塾認定講師 紀凛(のりりん)です。ご相談ありがとうございます。
今では、大勢の人の前でも、平常心で話せるようになりましたが、私もマイさんと同じく、人前に立つのがずっと苦手でした。なので、どうやって克服してきたかを書きますね。
人前でスピーチする機会が与えられた時、必ずカンペを丸暗記し、緊張しないよう、失敗しないよう何度も何度も練習して、本番に臨んでいました。
もちろん本番中は、覚えたことを完璧に言おうと必死なので、気のきいたアドリブやおもしろいい冗談なんて、全く言えません。
自分は大したことない
↓
評価されようと必死で頑張る
↓
かろうじて失敗しない
↓
ますます自分を大したことないと感じる
その当時の自分は、こんな悪循環に陥っていたのです。
これは、ありのままの自分を尊重して受け入れるという「自尊心」が、失われている状態です。人からの評価という視点があるだけで、“自分が自分をどう思うか”という自己評価の視点がないだけなのです。