サンタさんは本当にいる? 正体を知りたがる子どもへの解答ベスト4
■パターン3:サンタさんの真実を、やんわりカミングアウトしてみた
次は、現在中3の男の子と小5の女の子のママ、Tさんのエピソードです。
「長男が小5のとき、『うちには煙突ないけど、サンタさんどこから入ってくるのかな…』と真顔で聞いてきました。
まだ純粋に信じているんだ! とうれしい一方で、ただでさえ内気な息子が、まだサンタさんを信じていることで友だちにバカにされたらどうしよう…と不安にもなってしまって。
散々迷いましたが、『気づいていたかもしれないけど、実はプレゼントはパパとママが用意しているんだよ』とカミングアウト。
すると長男は動揺した様子で『…やっぱり? 知ってたよ!』と。本当は気づいていなかったのに強がっているのがバレバレで、なんともいえない気持ちに…!」(Tさん)
ちなみに、現在小5の妹さんには、まだカミングアウトしていないそう。その理由をたずねると「妹はマイペースな性格だし、お友だちにもおだやかな子が多いので、からかわれることはなさそう」とのこと。同じ兄妹でも、その子の性格や環境に合わせて対応されているのですね。
このほか「サンタさんはこの時期はとても忙しいから、プレゼントはママたちが用意するように頼まれているんだよ、と答えました」というママもいました。
■パターン4:子どものほうが大人? 言わずとも察する子どもたち
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最後に、今回ヒアリングしたママたちの回答でもっとも多かった「子が察する」パターンを、2つご紹介。現在、中1の男の子がいるKさん宅のやりとりからどうぞ。
「うちの場合、とくにサンタさんの正体について問い詰められた(?)ことはありません。
ただ、昨年はパパのところに息子から『サンタさんに、これが欲しいって伝えといて』と、Amazonの商品URLが送られてきました。
パパとふたりで苦笑い。察していても口には出さないあたり、大人になったなあ、としみじみ思うと同時に、小賢しさも感じてなんだかモヤっとしました(笑)」(Kさん)
続いて中2、小4の姉妹のママ、Mさんの談。
「プレゼントをどこで購入したかわからないようラッピングし直したり、英語で書いたサンタさんからの手紙を添えたりして周到に準備してきたからか、長女も中学に入るくらいまでは信じていたみたいです。
でも、今年は『
プレゼントより、現金が欲しいな〜』とか言い出して…。ついに気づいたか! とがっくり。
妹はまだ信じているので、今年も
自作自演のお手紙はやめられず、それを英語がわかる長女に読まれると思うときまりが悪いったらない!」(Mさん)
真実には気づいているけれど、親をがっかりさせたくないからはっきりとは言わない。でも、欲しいものはちゃっかり要求。そんな駆け引きに子どもの成長を見てとれますが、やっぱりさびしさやら複雑な感情も入り混じるものですね。
今回は、「サンタさんって、本当にいるの?」問題へのママたちの対応を大きく4つのパターンでご紹介しましたが、どれが正解! ということではありません。
お子さんの性格や環境、親子関係などによって、対応の仕方も十人十色。愛情が込められていれば、子どもたちはきっとママとパパの気持ちを受け止めてくれると思います。
何はともあれ、もうすぐクリスマス。どうぞみなさん、楽しいひとときを!
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