■デザイン性を重視したオシャレな空間が広がる家
広瀬家リビング
一方、建築士である渉が暮らす広瀬家は、いまどきでスタイリッシュな印象。全体的にグレートーンでまとめ、棚や段差を多く作るなど
デザイン性を重視。
広瀬家ベッドルーム
“男の一人暮らし”を目的としていたため、もちろんベッドもシングルサイズ。実際に見るとかなり狭いが、ここに朔ちゃんと2人で寝ているのか…!
広瀬家の棚&アイランドキッチン
建築士らしく、棚にはデザイン本などがズラリ。ボタン一つで磨りガラスに変わる窓や、
アイランドキッチンを取り入れるなど、洗練されたオシャレな空間になっている。
■ママと子どもの暮らしやすさが最優先の家
小宮山家ダイニング
子どもが2人いる小宮山家は、もっとも“普通のマンション”。すべて妻・深雪(真飛聖)が主導権を握ってデザインしたことを意識して作られており、ママと子どもの暮らしやすさが最優先。
小宮山家リビング
子どもの成長を追った写真の数々やSNS映えする花を飾るなど、
“幸せな家族をアピールする家庭”をわかりやすく表現している。
小宮山家キッチン
部屋の中で一番使いやすく、広いスペースにキッチンを配置。ところどころに貼られた「やることリスト」や「手書きレシピ」などのメモも深雪らしい。
こんな風に、コーポラティブハウスは住人の好みに応じてまったく違う家にすることが可能。間取り、壁、キッチンやバスルームなどの設備まで、すべて自由に選ぶことができるので、集合住宅でありながら、
注文住宅の良さも味わうことができるのだ。
■コーポラティブハウスの利点と難点
『隣の家族は青く見える』美術セット担当・宮川卓也氏
ドラマの美術セットをデザインした宮川卓也さんは、数多くのコーポラティブハウスに足を運んで『PUZZEAL』を造り上げた。
ただし、既存のコーポラティブハウスに囚われるのではなく、ドアを開けるだけで会話がはじまるような“ストーリーの作りやすさ”と“画面に映ったときのおもしろさ”を意識し、それをコーポラティブハウスのフォーマットに当てはめていったのだとか。
宮川さんが感じたコーポラティブハウスのメリットは、やはり戸建てのような感覚で住まいを作れること。さらに、設計の段階から顔を合わせるので、
入居者同士の連帯感が生まれるのも魅力だという。
ただしこれは一転してデメリットにもなりうる。もし深雪のようにあれこれ詮索してくるタイプの入居者がいると、そういったわずらわしさが苦手な人にはいろいろと面倒なことも起こる可能性も…。
とはいえ、通常のマンションと同程度の距離感に保つこともできるそうで、コーポラティブハウスの全部が全部、お餅つきやバーベキューをするわけではないというので、ご安心を!
■子育て世代にはメリットがいっぱい!
© フジテレビ
『PUZZEAL』の住人は、子どもが欲しくてもできない五十嵐家、子どもは作る予定のない川村家、同性カップルの広瀬家、夫が失業中の小宮山家と、見事に家庭事情がバラバラ。それゆえ、深雪とちひろが口論になったり、奈々と朔の仲の良さに大器が嫉妬したりもする。
© フジテレビ
だが、同じように子育て世帯同士であれば、ちょっとしたときに子どもを預かるなどの助け合いもできるし、近年では希薄になっている
“古き良きご近所付き合い”もできる。さらに、親世帯と同じコーポラティブハウスに入居すれば、適度に距離を置きながら、必要に応じて顔を合わせることができて便利だろう。
ほかに、マンションなどの場合は土地、建築費などの価格が不透明であるのに対して、ゼロから造り上げるコーポラティブハウスはどこにいくら掛かったのかがわかりやすい。あらかじめ入居者が決定しているため、モデルルームや広告費などに費用が掛からないのもメリットだ。
■マイホームの選択肢のひとつに
『PUZZEAL』エントランス
デザイン、価格の透明化といったメリットがある一方で、入居者同士の距離感が難しいといったデメリットもあるコーポラティブハウス。マイホームに求める条件によって捉え方はさまざまだが、今後、住宅購入における選択肢のひとつになりそうだ。
朔は渉との同性愛を五十嵐夫婦に明かし、奈々とちひろは不妊治療と婚約解消について互いに打ち明けるなど、入居者同士の良好な関係も見え始めた『隣の家族は青く見える』。
人工受精を進められた五十嵐夫婦のもとに、奈々の母が訪れるなど波乱の展開を迎える第4話は、2月8日夜10時から放送。
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