イヤな相手との出会いも無駄ではない、人の縁は「もちつもたれつ」
私が占い師としてここまでやってこられたのは、縁あって私のもとを訪ねてくれた大勢の人たちがいたからこそです。50年前、占い師として街に立ちはじめた頃はツライこともたくさんありました。
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食うや食わずの生活が続く中で挫けそうになったり、他の占い師さんから意地悪をされて途方に暮れたり…。ヤクザに脅されたこともあったわね。世の中は親切な人ばかりじゃないから、そりゃイヤな目にもあいました。
でもね、それ以上に人から助けられたんですよ。心の温かい人たちにピンチを救われたことが何度もあった…。人の縁によって生かされてきたからこそいまがある、そう思っています。
人が生きていくうえで、縁というのはとても大切です。人を助けたり、自分が人に助けられたり、「もちつもたれつ」をくり返しながら生きていくのが人間なの。
いろいろな人と縁を結ぶことで人は成長していくのね。人と交流するからこそ人格も磨かれていく…。
縁を結ぶというと、家族や恋人のような強い結びつきを想像するかもしれないけど、それだけじゃありませんよ。あなたにとってイヤな相手だって、縁があったからこそ出会ったんです。
意地悪をする同僚や理不尽な上司、何にでも首を突っ込みたがる姑やウワサ好きの隣人など、縁を結びたくない人とも縁ができてしまう…。こういう出会いを避けて通れないのが人生なんですね。