大草直子「3分でコーディネートが決まるクローゼット」の作り方
「独身の頃はあんなにおしゃれを楽しんでいたのに、年々ファッションに自信がもてなくなってきた」。そう嘆いているママも少なくないのでは?
子育て真っ最中のママは、
自分のことは後回しにしがち。まして仕事もこなしていたら、ゆっくり買い物する時間なんて、なかなか作れないのが現実ですね。こんな状況が続くと、ファッションの
負のスパイラルは止まりません。毎朝コーディネートがなかなか決まらず、鏡の前で「あーでもない」「こーでもない」と、洋服と格闘するハメになるのです。
そんな悩めるファッション難民さんたちに朗報です!
人気スタイリスト・大草直子さんが
「毎朝3分で服を選べる人になる」(光文社)を発売。本のタイトルどおり、ずばり、忙しい朝に服を選ぶストレスを軽減させてくれる一冊なのです。
しかも、おしゃれを楽しむヒントもたくさん載っているので、自分のスタイルを見失っていた子育てママ・働くママたちにこそ読んでほしいスタイルブック。
さっそくそのアイデアをちょっとだけご紹介しましょう。
大草直子さん プロフィール
1972年生まれ。大学卒業後、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。雑誌『ヴァンテーヌ』の編集に携わる。スタイリストとして独立後、ファッション誌、新聞、カタログ等で活躍。理論的なコーディネートとシンプルなセレクトに定評があり、一躍人気スタイリストに。2015年からはウェブマガジン『mi-mollet(ミモレ)』の編集長を務める。三児の母。
『おしゃれの手抜き』(講談社)など、著書多数。
■毎朝たった3分で「おしゃれコーデ」が決まる3つのステップ
ステップ1:服の居場所であるクローゼットを整える
クローゼットは自分がどんな女性になりたいかを代弁してくれる場所。つまり、この空間が乱れていたら、今の自分(ファッション)も安定していない証拠です。
そこで、まずはクローゼットの中を美しくすっきりさせましょう。ハンガーを同じものに統一し、体型に合わない服や2シーズン続けて着なかった服などは手放しファッションの断捨離を。服と服の間に心地よい空間ができたらOKです。
こうしてクローゼットが整えば、自分自身の心も整い、自然ときちんとした第一印象に変わっていくのだとか。
大草さん宅の美しいクローゼット。
洋服から小物まですべてがコンパクトに集約されているので、その場で全身のコーディネートが決まる
ステップ2:色よりも素材でバリエーションが時短の極意
ステップ1を実践したら、次は手持ちのワードローブを見直しましょう。グレー、黒、キャメル、ネイビー…土台となるベーシックカラーが複数あると、コーディネートもちぐはぐになりがち。そこで今の自分にベストなベーシックカラーを1~2色に絞ります。
シルクジャージのワンピースは、大草さんのベストアイテムの一つ
続いて、素材違いでバリエーションをもたせます。アイテムや色は“広く浅く”よりも“狭く深く”奥行きを意識しましょう。イメージとしては、目をつぶってクローゼットにあるトップスとボトムスを手に取っても、しっくりコーディネートができることが条件。
アイテムを厳選することであなただけの「時短クローゼット」になるのです。
年を重ねるごとに似合うジーンズのタイプも変わる。頻繁にリニューアルを
ステップ3:年月に負けない“服を着る自分”も整える
クローゼットとワードローブを整えればおしまい、ではありません。女性は年齢やライフスタイルによって日々変化していきます。去年まで似合っていた服が今年は「なんとなくしっくりこない」なんて思うことも年々増えてくるでしょう。
そんな変わりゆく自分に動揺せず、体型の変化や流行のメイク、ポジティブな心持ちを常に意識することが、何歳になってもファッションを楽しむためのコツ。
今の自分を受け止め、客観視し、なりたい自分をイメージして変化し続けることが大切です。