犬や猫と暮らしながら、子育てをしているファミリーをご紹介する「いぬねこ うちのこ。」。第13回目はおばあちゃんが登場。2歳の女の子、
3匹のスタンダードプードルと暮らす
たまねぎさんです。
『大きなボク 小さなわたし』(KADOKAWA)
「お揃いで嬉しいワン!」
もこもこで人形みたいにかわいい、大きなスタンダードプードルたちと、小さな女の子の日常を写したインスタグラムとブログが大人気で、昨年には写真集
『大きなボク 小さなわたし』も発売されました。
そんなたまねぎさんにうちのこのベストショット、犬と暮らしながらする子育てについて、お話を伺いました。
■愛すべき「うちのこ」たちをご紹介!
・まめちゃん 1歳8ヶ月
・空(くぅ) 11歳 スタンダードプードル ブラック 愛称はくぅさん
・陸(りく) 9歳 スタンダードプードル ホワイト 愛称はりっくん
・岳(がく) 1歳 スタンダードプードル ホワイト 愛称はがっくん
今日も笑顔で。左から、くぅさん(ブラック 11歳)、りっくん(ホワイト 9歳)、まめちゃん(1歳8ヶ月)、がっくん(ホワイト 1歳)。
まめちゃんはいつもにこにこ笑顔。産まれたときから大型犬と過ごしているので、わんこを兄妹だと思っているみたい。特にりっくんと仲良しで、いつも一緒に遊んで、一緒にねんねしています。
くぅさんはとてもクールで、大人な性格。普段は一人でいることが多いけれど、家族の誰か(人でも犬でも)がピンチのときには、必ず助けに来てくれる兄貴的な存在で、誰よりも優しいです。毛が抜けない、大型で黒い犬を探していて出会いました。
みんなでおさんぽ。左から、くぅさん(ブラック 11歳)、がっくん(ホワイト 1歳)、りっくん(ホワイト 9歳)そしてわたし(たまねぎ)。
りっくんは大らかで忍耐強く、とても優しい性格です。いつもまめちゃんや、がっくんのお世話や子守をしてくれています。黒と白いワンコを飼うのが夢だったので、迎えました。
りっくんと読書。
がっくんはりっくんの甥っ子。りっくんのことが大好きで、いつも怒られているけれど、怒られるのも嬉しくて尻尾ブンブン。くぅさんが大病をして余命宣告をされ、くぅさんにもしものことがあったら…と思っていたところ、りっくんの甥っ子のがっくんと出会い、遊び相手になればと思って迎えました。
左:りっくん(ホワイト 9歳) 右:がっくん(ホワイト 1歳)。
【たまねぎさんに質問!】
1:愛犬とは、いつから一緒に暮らしていますか?
新生児の頃のまめちゃんとりっくん。
くぅさんとりっくんと暮らしているときに、まめちゃんが産まれました。不思議なのですが、最初に会わせたときに
「妹ができたよ。赤ちゃんだから優しくしてね。守ってあげてね」と言っただけで、何も教えていないのに、最初からまめちゃんに優しく接してくれました。
まめちゃんが寝ているとき、必ずくぅさんかりっくんが側で寝てくれたり、いつも様子を見てくれていました。まめちゃんの成長とともに、一緒におもちゃで遊んでくれたり、初めて出会ったときから現在まで、その関係性は変わっていません。
【たまねぎさんに質問!】
2:お孫さんが愛犬と一緒に暮らす上で気をつけていることはありますか?
新生児の頃は
衛生面を気にして、できるだけ赤ちゃんを舐めないようにしたり、舐めたあとに除菌シートで拭いてあげたりしていましたが、「犬と暮らすと、アレルギーを起こす子どもが少ない」という記事を読んでからは、
神経質になるのはやめました。
まめちゃんにもワンコにも、ひとつひとつ説明しながら話をするように気をつけています。
例えば、まめちゃんはまだ加減がわからず、ワンコの毛をギュっと引っ張ることがあるのですが、そんなときは「ダメよ!」ではなく「りっくんの毛を引っ張ったら痛いよ。やさしく撫でてあげようね。りっくんに
ごめんねしようね」という風に。
「りっくん布団で一休み」
ワンコが走り回って、間違ってまめちゃんにぶつかったときも、「NO ! いけない!」ではなく、「NO ! お家の中を走っちゃいけない。まめちゃんはまだ小さいんだから、ぶつかったらすぐ転んじゃうよ。危ないよ。
静かにしてね」と、なぜいけないのかをしっかり説明しています。
説明することによって、少しずつでも理解していってくれるのではないか、また続けていることで、まめちゃんとワンコも、より
信頼関係が深まるのではないかと考えています。
まめちゃんのまだ言葉にならない“まめ語”を、一生懸命聞くワンコがかわいい。
もうひとつ、絶対に気をつけなければいけないと思っているのは、ワンコたちの
心のケアです。
「赤ちゃんを舐めちゃいけない。赤ちゃんが寝ているから静かに! 赤ちゃんのおもちゃで遊んじゃダメ。赤ちゃんに優しくしてね。忙しいからあとでね!」など、ワンコたちはたくさんの
我慢を強いられ、たくさんの
ストレスを抱えていると思います。
甘えたいのに、家族はみんな赤ちゃんのことで手がいっぱいで、甘えることもできなかい。それでストレスが溜まれば、もしかしたら赤ちゃんを噛んでしまうかもしれないし、そうなってしまったらとても悲しいことです。ストレスを溜めさせた私たちが悪いのに、ワンコが責められてしまうかもしれません。また噛まれたまめちゃんも、犬嫌いになってしまうかもしれません。
「いつものお昼寝の風景。いつまでもこんな幸せが続きますように」
だから私は、まめちゃんが寝ているときには、思う存分ワンコたちを甘えさせてあげるようにしています。抱っこしたり、撫でてあげたり、ぎゅ~っとしたり、大好きな遊びをしてあげたり。
「いつもありがとうね~。おかげでたまさんとっても助かってるよ」と褒めてあげたり、こっそり「ほんとは、くぅさんが一番大好きなんだよ。内緒ね」と耳打ちしたり(実は、りっくんにもがっくんにも同じことを話していますが)。
心なしか、みんなそう言われると
嬉しそうなんです(笑)。そんなふうに
心のケアをしてあげています。
【たまねぎさんに質問!】
3:犬と一緒に暮らすことで、お孫さんにどんな影響があると思いますか?
一緒にねんね。幸せになる風景。
思いやりがあり、
優しい子に育っていると思います。
まだ本当に小さい赤ちゃんの頃、自分が大好きなおやつを、側でじっとみているワンコたちに
わけてあげたんです。とっても驚きました。
こんなに小さいのに、自分のものを分けてあげるなんて! また、ワンコに自分のおもちゃを貸してあげたり、本当に優しく育ってくれていると思います。
【たまねぎさんに質問!】
4:愛犬たちのお世話で、お孫さんにお手伝いしてもらっていることはありますか?
家族みんなで座って過ごせるように購入した、アメリカンサイズのソファ。ワンコたちが寝ると、私たちの座る場所がなくなってしまいます。
ワンコがごはんを食べ終わったあとの器を片付けてくれます。食べ終わるのを側でジッと見ていて、食べ終わった瞬間もの凄い早さで器をとるので、最後まで器を舐めたいワンコにとっては迷惑そうで、その様子もほほえましいです。
またワンコが、お部屋のトイレでチッチやプップをすると、「チッチ、プップ」と言って教えてくれます。これは知らないうちに教えてくれるようになりました。
【たまねぎさんに質問!】
5:犬と暮らしながら子育てをすることのメリットは、ズバリ何でしょうか?
窓の外にネコちゃん発見!
家族というもの。
仲間というもの。
信頼し合えるということ。
思いやるということ。一緒に
悲しむこと。一緒に
笑いあえること。一緒に
喜べること…。
そんな
「愛する」「愛される」という気持ちが、小さい赤ちゃんの頃から、ワンコと過ごすことによって備わっていくのではないかと思っています。
愛することを愛されることを知っている子は、
心が豊かになり、優しく思いやりのある子に育ってくれると思います。
また、いつか必ず来る別れ。そのときに、命が永遠ではないことをまめちゃんは初めて経験し、一緒に過ごす時間の大切さを知ることとなると思います。こうした経験もまた、大切なことだと思っています。
【たまねぎさんに質問!】
犬と暮らしたい! と考えているご家族に伝えたいこと
くぅさんのトリミングで出た毛で、もう1ワン、プードルができちゃった!
子育てとワンコのお世話の
両立は、
かわいいだけじゃできません。悩んでしまうようなことも次々起きます。泣きたくなることもあります。
毎日のお散歩、しつけも、本当に大変なことです。子どものお世話だけでも大変なのに、ワンコのお世話まで…。目が回るほど忙しいです。
私も家族と一緒に助け合いながら、毎日ドタバタ劇場を繰り広げています。この子たちに癒やされ、笑顔をたくさんもらって、頑張れています。
「悲しいときも寂しいときも一緒」
ワンコを迎えるということは
命を預かるということ。子どももワンコも同じ命です。
子どももワンコも笑顔でいられるのか? 自分も家族もみんな笑顔の毎日を送ることができるのか? いろいろな場面を想定して考え、目を閉じて想像した先に
みんなの笑顔があったら、きっと大丈夫。
迷いがあったり、命を預かる覚悟ができないときは、きっとまだそのときではないのだと思います。出会いは運命だと思っています。出会うべく運命は必ず出会えると思います。みなさんに素敵な赤い糸がありますように!
▼愛すべき「うちのこ」たちに伝えたい! おばあちゃんからのメッセージ
たまさんは、君たちがとーってもとーっても大好きだよ!
最高に愛してる!
たまねぎ
たまねぎさん、ありがとうございました!
いぬねこ うちのこ。