2018年7月5日 07:00|ウーマンエキサイト

無気力でゲーム三昧。自立しない娘に悩んでいます 【心屋仁之助 塾】



でもね、小雪さん。気づいていただきたいことがあります。「否定する人間」と「否定される人間」はセットです。「否定する人間」がいなければ、「否定される人間」は生まれないのです。

実は不登校やひきこもりの問題は、それをしている本人の問題ではありません。それを問題にしている側、今回の場合であれば、小雪さんにとっての問題なのです。「これはなんとかしなければ!」と問題視すればするほど、目の前の人物は、問題のある人物になっていきます。

ですので、まずはこのことを”小雪さんご自身の問題”として捉え直してみてください。


いつまでも自立せず、ひきこもっている娘さんを見て、小雪さんはどんな気持ちになっていますか? 自分を否定しながら生きている娘さんを見て、小雪さんはどんな気持ちがしますか? どうして、娘さんを自立させたいのでしょうか?

もしかしたら、「子育てに失敗した母親」と思われたくないのかもしれません。自分を否定しながら生きている娘さんを目の前にして、「お母さんのせいだ」と言われている気がしているのかもしれません。娘を助けられない自分に、無力感を感じてしまっているのかもしれません。

自分自身が何を恐れているのか、何を我慢しているのか――。それを見つけ、癒やしていくことが解決の鍵になります。

「声かけ」はそれに合わせ、娘さんに向けてではなく、小雪さんご自身に向けて行っていく必要があります。

「子育て失敗でもいい」
「娘を助けられないダメ母でもいい」
「私みたいに自分を否定しながら生きる子でもいい」

そんな言葉かもしれませんし、もっと違う言葉かもしれません。本当の自分の気持ちを見つけて解放していった先に、目の前の問題が変化していきますよ。


目の前の人物は、”自分自身”を見せてくれています。もし「自分はダメ人間だから」と娘さんが言ってきたら「そうなんだ、あなたはそう思っているんだね」と、今の娘さんとその状況を丸ごと認めてあげてください。その言葉は、小雪さんが小雪さん自身に向かって言っていると捉えてみてください。

娘さんをなんとかしようとするのではなく、ご自身が何を思っているのか、何を禁止し、何を否定し、何を制限しているのか…に向き合うことに、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

ありがとうございました。

・このカウンセラーのブログ
http://ameblo.jp/norhashiguchi/

(編集/外山ゆひら)




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