これで義実家のお墓参りも安心! 一生役立つお墓参りの作法
ご先祖様のお墓参りに行ったけれど、お墓参りの手順や作法が分からない、という人も多いのでは? お盆を含め、昔からの行事は知らない常識があることも。しかし、お盆はご先祖様に会うのが目的です。無理せず、等身大のあなたや家族の姿をご先祖さまに見せてあげてください。今回も、エキサイト電話占いの瑞鳳殿澪先生にお墓参りのマナーや方法を教えていただきました。
©taka
お墓参りの順序をマスターしよう
――お盆のお墓参りでの正しい作法や注意点を教えて下さい。
お墓参りでの正しい作法は、宗派や地域性、各ご家庭のやり方があるので、まずはご親族・地域の方・お寺に聞くのが一番です。それでは、基本的なお墓参りの流れをご紹介します。
©tayukaishi
・霊園の管理者またはお寺に一言ごあいさつ。また墓地に入る前に一礼。
↓
・手桶に水を汲む
↓
・掃除用品を使ってお墓を拭き掃除
↓
・墓石にひしゃくで軽く打ち水
↓
・供花(きょうか) ※生花を贈る(活ける)
↓
・お供え ※盆菓子・お茶・果物など
↓
・ロウソクに火を付け、お線香を焚きお供えする
↓
・礼拝(手をあわせてご先祖様と会話)
↓
・片付け
↓
・墓地を出る時に一礼。また霊園の管理者またはお寺に一言ごあいさつ。
上記が正しいお墓参りの流れとなります。お墓参りに必要な物は、霊園で借りられる物もありますが、出発前に用意しましょう。また、お墓の掃除で出たゴミは、共同のゴミ捨て場があっても持ち帰りが基本です。
お墓参り前に持ち物をチェック!
お墓参りに行く前の持ち物チェックも忘れずにしましょう。
■掃除に使う持ち物をチェック
- 手桶
- ひしゃく
- 庭ぼうき
- スポンジ
- たわし(スチールたわしNG)
- 新しい歯ブラシ(墓石の細かい汚れ落とし用)
- 植木はさみ(大きいはさみでもOK)
- タオル(水拭き用・から拭き用)
- ゴミ袋(ビニール袋)
- 新聞紙(ごみ受け、供花を包んで持ち帰る時に使用)
- エプロン
- 虫除けスプレー
- 空のペットボトル
※墓石の細かい場所の掃除、花を活ける際にペットボトル水が小回りが利いて便利です。
※飲料、お酒などを持ち帰る際は、空のペットボトルに移し替えると漏れなくて良いでしょう。
■お墓 礼拝グッズ
・ロウソク
・線香
・着火器具
・できれば数珠
■お墓 お供え物
・供花(きょうか)×2束
※お墓には供花用の花立(はなたて…お花をいける筒)が左右にありますから、2束用意しましょう。
…供花は、礼拝後、持ち帰りをすすめる霊園が多くなりました。新聞紙やビニール袋が必需品です。
■お供え物(半紙または皿の上にお供えします)
お菓子(盆菓子など)・お茶やお水・果物などをお供えします。お供え物やお供えの仕方は、地域性や各家庭のやり方があるので、まわりの方々に聞くのが一番です。今はコンビ二などで購入もできるので、お墓参りの途中で用意するのも一案です。
また、今はカラスや虫被害を考慮して、花やお供え物は持ち帰りが前提です。ご先祖様は食べ物のエネルギーをいただきますから、お供え物はご先祖様が食べやすいよう個包から取り出し、半紙にのせてお供えしましょう。果物はそのままでもOK。飲料はキャップを外して、お供えしましょう。
お供えした物は、お墓や持ち帰って家で食べましょう。仏壇にお供えは、NG。
ご紹介したお作法は覚えられましたか? お盆は、黄泉(よみ)と現世をつなぐ、魂と魂をつなぐ、心と心をつなぐ時です。あなたの命をいただいたという謙虚なお気持ちと、先祖という先輩方の励ましがふれあう行事でもあります。
そこに、「魂は永遠」と感じられれば、感謝も生まれるでしょう。感謝は、生きていく上で大切な力です。その感謝を、ぜひあなたの次の世代へつなげて行ってください。
お盆にご自分のお気持ちも見つめ、あなたらしい人生を歩む良い機会にしていただければと思います。
瑞鳳殿 澪(ずいほうでん れい)
エキサイト電話占い殿堂入り占い師。霊的対話・イタコ術が得意分野。日本文化・マナーや作法に精通している。
「○○言わない、修行だと思ってください」みやぞんが語る、運気向上の秘訣とは…?