3人のお子さんのママで、インスタグラムのフォロワー数はなんと18万人! 書籍『見た目は地味だがじつにウマい』『まるごと冷凍弁当』などでおなじみ、地味だけど美味しいごはん&お弁当のよさを発信しつづける
@heavydrinkerこと、MAYAさんのお弁当レシピ連載です。
【MAYAさんちの “冷めても美味しい” お弁当レシピ Vol.3】
時間がたってもサックリ!
「冷めても美味しい衣」の作り方
卵焼きに唐揚げ、フライにほっこり煮もの...大好きなものをぎゅっと詰め込んで蓋を開けたらにっこり笑顔にさせちゃうお弁当。でも口に入れたら、なんかパサパサ...とか硬い! 見かけは美味しそうなのに口に入れると少し微妙。
「今日のあれ、冷めたらまずかったよ!」なんて言われたことはありませんか?
ありますあります。私はあります(笑)そりゃ何度も。長年のお弁当作りで、試行錯誤しながらたどり着いた “時間が経っても美味しいお弁当作り” の秘訣。本連載では、小学生以下の小さなお子さん向けの
「冷めても美味しいお弁当」のコツを、少しずつご紹介していきます。
お弁当の揚げ物、衣が“べちゃっ”としてしまう件
第3回目のテーマは
「冷めても美味しい衣」。
揚げ物って冷めてしまうと、少し “べちゃっ” となりますよね。じつは私、この“べちゃっ”とした揚げ物も嫌いじゃないんです(笑)。
例えば、海苔弁。海苔弁の美味しさって言ったらやっぱり、海苔の上には宝石箱のように美味しいアイテムが乗っかっていて、下に隠れているほんのりお醤油味のおかかに海苔、そして上に鎮座するのは王様「フライ」…!。
手作りだどうしても “サクッ” とはせず “しっとり”してしまう 。でも、この「少ししっとりした衣に海苔、おかかとご飯」…これがもう~ロマンなんです! なんとなく懐かしくって、哀愁が漂う「母ちゃんの海苔弁」の世界。そんな「しっとりフライ」の海苔弁もよいんですけれど、とはいえ揚げ物はやっぱり“サクッ” としていると嬉しい、というのが本音です。
長くなりましたが、そんなこんなで今回は
「時間が経ってもサックリ美味しい衣」の秘密。ご家庭にある
おやつを使ってサックリ衣を作ってみましょう!
【材料】(1人前)
・エビ 3尾
・おせんべい 約2枚
※「コーンフレーク」の場合はひと掴み分。「ピーナッツ揚げ」の場合は小袋で一袋を目安に。
・小麦粉 適量
・卵 1/2
子どもたちが大好きな「エビ」でご紹介していますが、もちろん鶏肉でも豚肉でも白身魚でも、なんでもOK。衣にする「おやつ」は、
コーンフレークやおせんべいです。
コーンフレークは甘くないものを。おせんべいはお好みで選んでください。例えば「揚げせんべい」などは軽い食感となり、歯ごたえのある「焼きせんべい」や「コーンフレーク」は、ざっくりとした食感になります。
小さなお子さんの場合、硬すぎると食べずらくなるため、歯ごたえのあるコーンフレークや焼きせんべいは
細かく叩き、サックリとした揚げせんべいなどは、
ざっくりめに叩くのがオススメ。
今回は、
3種類の衣で作ってみます。おせんべいは「海苔塩せんべい」をセレクトしてみました。
【作り方】(調理時間:約15分)
1、衣に使うおやつをそれぞれビニール袋に入れて、麺棒などで叩く。
「コーンフレーク」は細かく叩き、「海苔塩せんべい」と「ピーナッツ揚げ」はざっくりと叩く。
左から「海苔塩せんべい」、「ピーナッツ揚げ」、「コーンフレーク」
2、エビの背ワタを取る。下処理したエビに衣をつける。(小麦粉 → 卵液 → 1 で作った衣)
左から「海苔塩せんべい」衣、「ピーナッツ揚げ」衣、「コーンフレーク」衣
3、 揚げ油の目安は、鍋の高さ2~3センチでOK。170度でカリっと揚げる。
4、アクセントとして「海苔塩せんべい」衣には“追い青のり”を。「ピーナッツ揚げ」衣には胡椒をふりかけて出来上がり。
6時間たってもまだ美味しい!
揚げ物入り「お弁当作り」のヒント
揚げ物をお弁当に入れるときは
「完全密封されていないお弁当箱」を使うと、よりサクッと感を保つことができます。
また、チキンカツなどを作るときは、少量のお醤油とお酒を使って衣に下味をつけておくと、よりしっかりとした味わいとなり、これまたお弁当にぴったりです。
衣に使うおせんべいは、塩味、醤油味、海苔塩にピリ辛にカレー味や柚子など、今ではたくさんの種類があるので、ぜひいろいろと試してみてください。(柿ピーの衣で作る揚げ物も美味しいですよ!)
お子さんと一緒に「自分好みの衣」を探してみるのも面白いですね。
レシピ作成:MAYA プロフィール
長男、長女、次男、夫の5人家族。家族のために作ったお弁当や夕ごはんをインスタグラムに投稿したところ人気を集め、いまやフォロワー数約18万人に。モットーは「シンプルごはんが好き。美味しい料理を食べるのも、作ることも仕事も家族も全部大好き。でも手抜きするのは・・・もっと好き」。現在は、仕事、家事、育児をしながら、料理関連の連載などを執筆。著書は『見た目は地味だがじつにウマイ!作りたくなるお弁当』(KADOKAWA)、『まるごと冷凍弁当』(宝島社)、『ただ美味しいだけの晩ごはん』(ワニブックス)など。
Instagram:
@heavydrinker
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