「ファッション雑誌を読み始めたのは小学生くらいから」「親はいわゆるバブル世代」「ゆとり世代と言われる」…
上記に心当たりがあるあなた、もしかして
ハナコジュニア世代(1987~1991年生まれ・27~31歳位)ではないでしょうか?
■「ハナコジュニア」って一体何?
そもそも「ハナコジュニア」って一体??と思う人も多いでしょう。
この世代の両親の多くは、いわゆるバブル景気を謳歌した
「ハナコ世代」(1959~1964年生まれ・バブル当時にマガジンハウスから創刊された雑誌『Hanako』から命名)。両親の志向が自分自身のモノゴトの判断時に強い影響をもたらしていることから、ハナコジュニア世代というネーミングになっています。
彼女たちの中には「10代の頃から母のお古のルイ・ヴィトンのバッグを使っていた」「夏休みは家族でハワイ旅行に行っていた」など、幼い頃から
華やかなモノ・コト消費を体験してきた人や、休日のショッピングは母親と一緒に行って楽しむなど
「母娘消費」と言われるように家族仲が良い人が多いといった特徴があります。
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現在アラサーにあたるハナコジュニア世代。社会人になり数年経ったことで仕事では責任あるポジションに立つ人、もしくは新たな場所に転職をした人もいるでしょう。また、結婚・出産などでライフステージが大きく変わった人も。
今回は、そんな節目にあたるハナコジュニア世代にフォーカスし、彼女たちのファッション、志向、そして現在の興味・関心事について、掘り下げてみます。
■厳しい不況の時代を闘ってきた彼女たち
ハナコジュニア世代の人たちにこれまでのファッション遍歴を聞くと、「小学生の頃は雑誌『ニコラ』を読んでいた」「小学生の時に『エンジェルブルー』の服が流行していた」など、
ファッションに芽生えたのは比較的早い時期だったといいます。
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小学生向けファッション雑誌の創刊や、「モーニング娘。」といったティーンアイドルの活躍もあって、より一層興味・関心に火がついたのかもしれません。
そんな子どもの頃からの数々の消費経験によってモノ選びの目を着実に養いつつ、バブル崩壊後の長引く不況下の中で育ってきたことや、就職時のリーマンショックの影響などもあって、
現実をシビアにとらえる感覚を持ち合わせています。
突然降って湧くような夢物語ではなく、コツコツと「着実にステップアップ」していくことを望む志向を持つ人も。
当時、前述の「モーニング娘。」が、日々人知れず練習を重ね、熾烈なオーディションを勝ち抜きスターダムに伸し上がっていく様子をテレビで見ていた人も多いでしょう。“隠された努力あってこその成功”が、彼女たちにとっての一つの指標になっていたりもします。
■「しっかりしてる」と見られたい!その行きつく先は…
そんなハナコジュニア世代の人たちに現在のファッションについて聞くと「周りから、しっかりとした社会人として見られる服装をしたい」「ママらしいファッションを楽しんでいる人に見られたい」など、トレンドは押さえつつも自分自身の現在の状況に
“ちゃんと”見合った格好をしているか? を常に意識したコーディネートを考えているようです。
そのなかでも「花柄」「リボン」「レース」のように、女性としての気分が上がるもの、心がときめくアイテムを重宝する人も。
また、ファッションだけではなく、ボディケア、スキンケア、ヘアケア…など、日頃から美容家電やアイテムをリサーチしセルフメンテナンスに力を入れている人もいるようです。
実際に、Webアンケートで「お金をかけたいジャンル」を聞くと次のような結果に!
<Q.将来に向けてお金をかけたいジャンルは何?(食以外)>
1位 ファッション 47.3%
2位 ボディケア・スキンケア 46.4%
3位 国内旅行/貯蓄・資産運用 44.5%
4位 ヘアケア 40.0%
5位 家のインテリア 34.5%
※伊藤忠ファッションシステム「生活者の気分’19」Webアンケート調査より
とくに他世代の女性たちに比べ
「ヘアケア」への反応が高いことが特徴です。「髪の毛をきれいにケアしていると、第一印象もよく、ちゃんとした人として見られる気がする」「乾燥しやすい冬は、静電気対策もしっかりする。いつでもサラサラツヤツヤ髪に見られたい」と、季節に合わせた入念なケアも怠りません。
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実際に、購読雑誌ランキングを見ると、上位に美容情報雑誌が挙がるのもこの世代ならでは! ファッションだけではなく、細部にわたって身だしなみを整えることに抜かりがなく、
女子度が高い人が多い印象です。肌、髪などビューティーケアで困った時、周りにいるハナコジュニア世代の人に聞くと、役立つ情報が得られる可能性が高いかも…?
伊藤忠ファッションシステム/世代研究ラボ
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