連載記事:夫にイライラするのはどうして? 脳から科学する“妻のトリセツ”
夫への怒りが止められない…「モンスター化する妻」どうして?【夫にイライラするのはどうして? 脳から科学する“妻のトリセツ” 第1回】
■「母は強し!」は夫にも? 母性本能にあった
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――それにしても、恋人時代はあんなに優しくて、笑顔にあふれていた彼女が、妻となり、母となるとガラリと豹変(ひょうへん)してしまうのか、不可解だというパパは多いと思いますが…
黒川さん:女性は子どもを育てるために母性本能を備えています。母性本能って優しい気持ちの代名詞のように考えている人もいますが、子どもには優しいけれど、搾取できる相手に対しては圧倒的に厳しくなるんです。
その搾取できる相手とは、まさに夫!
乳飲み子を育て上げるためには、相手の資源、時間、労力、気持ち、お金、すべてを捧げてもらわなければならないわけですから。
――母性本能とは、子どもへの優しさと搾取相手への厳しさとセットだということですね。
黒川さん:しかも産後、妻は感性のスイッチが子どもモードになっています。さらに、日中ずっと赤ちゃんの清らかでかわいらしい肌を見ているわけですからなおのこと。夫が帰ってきたとき、「クサイ、でかい、汚い!」と思わずにはいられないわけです。
でも、この状態は産後の一時期のみ。
一生続くわけではありませんのでご安心を!
妻がパパを邪険に扱うのは、かわいい我が子を無事育て上げるためだったのですね。ならば納得!?
連載第2回では、「夫が踏みがちな地雷ワードとその回避方法」について、脳科学的に明らかにします。
参考図書:
『妻のトリセツ』(講談社+α新書)
いつも不機嫌、理由もなく怒り出す、突然10年前のことを蒸し返す……。ベストセラー『夫婦脳』『恋愛脳』の脳学者が、理不尽な妻との上手な付き合い方を、「あるある」な事例と供に紹介した指南書。
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