イラスト:ねここあんな。
女性にとっては、妊娠・出産は大きな転機。「二人暮らし」から、「家族」へ。今、新しいステージに立とうとしているあなたにとって、必要な「妊娠・出産」のお金のことを説明します。
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「最新版! 妊娠出産「もらえるお金」と「かかるお金」一覧」
■14回は無料になる! 妊婦検診費用
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「妊娠したかも!?」と思ったら、最初に足を踏み入れるのが産婦人科。初診のときは、お財布に
1万円札を入れておきましょう。なぜなら、妊娠・出産は「疾病(病気)」ではないので、経過が順調であれば健康保険が使えないからです。
すでに初診に行かれた方の中には、「検診費に、これからいくらかかるの?」と、不安になった方もいらっしゃるかもしれませんね。
けれども、大丈夫! 近年、国や自治体は、少子化対策として、検診費の負担額が減るよう助成を充実させています。2019年3月現在、すべての自治体で検診費については、
最低でも14回の助成があります。
▼「妊婦検診費用」の助成を受けるには
妊娠届書を自治体に提出します。妊娠届書は、自治体によって自治体で配布するところ、病院で受け取るところとあります。
自治体によっては、自治体のHPからダウンロードすることもできます。また検診費は、自治体によって助成内容が異なります。
▼自治体の「妊婦検診」の助成内容を確認するには
たとえば、東京都の武蔵野市の場合ですと、「武蔵野市」「妊婦」とキーワード検索しただけで、「武蔵野市の妊婦健康診査」の情報がヒットします。
窓口に行く前にネットで調べて情報収集するのもいいでしょう。また、窓口に出向いて対面でも教えてもらえます。
まずは、「自分が使うことができる社会の制度」についての情報収集してみませんか?
■マタニティ・ベビー用品費を節約するには?
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ベビー用品と聞いて、最初に思い浮かぶのは、かわいいベビー服!
こればかりは、趣味で大きく左右されるので、一概に「お金の話」として語れないのが正直なところです。個人的には、初産ママの多くが経験する、ベビー用品の買い過ぎは、「人生の愉しみ」として全然、良いのではないかと思っています。むしろ、微笑ましい気分で、奨励したいほどです(笑)。
ただ、もし、この分野の「節約」を考えたいのであれば、「最初に揃えるべき新生児用品は、そう多くはない」ということは、お伝えしておきます。
▼赤ちゃんが生後1~2ヶカ月過ごすのに必要なもの
●おむつ
●肌着
●授乳関連グッズ
●抱っこひも
これらを確保し、その先は、「出産後においおい揃えていく」くらいの気持ちで、間に合います。寝具やベビーカー、チャイルドシートといった「値段が張るもの」は、祖父母など近しい身内に「お祝い品」として、リクエストしてみるという方法も。また、姉妹や従妹などに「お下がり」をお願いしてみるのも、お金的には効率的かもしれませんね。
マタニティウェアは、産後も使えそうなものが増えてきました。
ただ、体の保全に配慮した妊娠期間限定で必要な肌着などもあります。安全・衛星・健康管理も考えた上で、必要なものは、専門用品の購入も検討したいものです。
■里帰り出産で注意が必要なお金
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実家までの距離や交通手段などに影響されるので、一概には「いくら」といえない費用です。つわりが落ち着いた頃、交通費がどれくらいかかるのか、試算をしておくと安心です。早めに準備を始めれば、金券ショップや飛行機の早割予約割引などが使えるかもしれません。
里帰り出産費で注意しておきたいのは、
「パパの交通費」も予算計上しておくこと。
男性は赤ちゃんの世話をしないと、なかなか「父親の自覚」が出てこないということがあります。とりわけ、出産後、赤ちゃんとママが退院して実家にいる間は、パパも気兼ねがあって通いづらいかもしれませんよね。
そんなとき、出産前に「パパの交通費」の話題をキッカケにして、「赤ちゃんが生まれた後のお世話のイメージ」に話が広がると良いですね。
また、実家とはいえ、多少なりともお金は渡しておきたいものです。親しき仲にも、礼儀あり。お金を支払うことで、「上手な線引き」ができることは、案外とあるものです。目安としては、一泊3000円程度をみるといいかと思います。じつはこの金額は、筆者が転勤で地方に住んでいるとき、身内が宿泊する時に支払ってくれていた金額です。この金額を目安数字として、考えてはいかがでしょう?
※この記事は2019年3月現在の法令・情報に基づいて書いています
(監修:畠中雅子)
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