■夫の浮気発覚! さあ、どうする?
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もし「良き夫、良きパパ」タイプの不倫が発覚したら、あなたはどうしますか? 妻側に離婚の意志がない場合の対処法はたった一つ。
「持久戦に持ち込む」です。
真面目で女性慣れしていない夫ほど、不倫がバレたら居直ります。あなたへ強く離婚を求めるかもしれません。
しかし、追いすがれば追いすがるほど相手はどんどん逃げていくもの。まずは、静観して見守りましょう。
もともと真面目夫は、モラルを大切にし、それに反した自分に罪悪感を持っています。そこを訴えて利用する手はありますが、「こんなことが許されるの?」「正しいと思う?」などと正論で責めるのは逆効果です。
「つらかったんだね」と相手の気持ちに寄り添い尊重するような態度をとった方が、夫のモラルや罪悪感に訴えることができるでしょう。まさにイソップ寓話(ぐうわ)『北風と太陽』の太陽理論です。
ただし、一回本気になってしまった夫の不倫をやめさせるのは時間がかかります。ある程度の長期戦は覚悟しましょう。あせるあまり、責めたり急かしたりしたくなるでしょうが、まずは放っておくのが一番。
実は、責められずに静観されていればいるほど、夫の罪悪感は増幅していきます。「離婚は決めているけれど、妻を傷つけたくない。円満に別れたい」と相談にくる男性は多いのですが、それこそすでに罪悪感を持っている証拠です。
長引くと味方が欲しくなるものですが、夫の親に告げ口するなど第三者を巻き込むのもNG。モラルを重視する夫は周囲から責められると一時的に不倫をやめるかもしれません。でも、本人が納得した終わり方ではないので、浮気が復活して降り出しに戻るというのはよく聞く話です。
■「浮気夫と本当にやり直したい?」冷却期間は自分を見つめ直す時間
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「浮気が本気」夫の情熱が冷めるのにはなかなか時間がかかるもので、ひたすら静観するしかない妻は、嫉妬や将来の不安に押しつぶされそうになりますよね。でも、実はこの夫との冷却期間は、自分を見つめ直すのに良い時間でもあるのです。
「私は、本当に夫とやり直したいのか?」。自分に問いかけてみるのです。
「不倫に本気になってしまった」と私のところへ相談にくる男性は、たいてい最初はもう結論が出ています。
「離婚、一択しかない」と。でも、カウンセリングしていくうちに、ほとんどの方が妻のところへ戻っていきます。
これは、私の相談者に限ってですが、「1年」が節目のように感じます。季節が一巡すると、最初の情熱が冷め、不倫相手と本当に一生添い遂げられるかどうかが見えてくるのでしょう。
そもそも「離婚」は口で言うのはたやすいですが、物理的にも精神的にも大変な負担がかかるものです。そんなとき、「不倫へ走るほど夫を追い詰めた自分にも悪いところがあった」と妻が態度を改めれば、夫は奥さんのところへ戻ってきやすくなるのです。
とはいえ、夫が奥さんを再び好きになるかどうかは別問題。子どものためだけに戻ってくるケースもあります。
夫が戻ってきてからもう一度幸せな結婚生活を築いていくためには、お互いの努力や相手を信じる気持ちが必要になります。
出戻り夫にイライラしてしまうこともあるでしょう。そういった気持ちも引っくるめて、夫と本当に続けていきたいのかどうかを見つめ直すことは大切です。
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