連載記事:イライラモヤモヤを持ち越さない「言い返す」技術
「うるさい、泣きやませろ!」通りすがりの暴言、どうする? 心が折れない対処法【イライラモヤモヤを持ち越さない「言い返す」技術 第2回】
■子育ての大先輩からの「余計な一言」どう切り返す?
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――年配の女性から話しかけられる何気ない言葉でも傷つくことがあります。「母乳なの?」とか「最近は紙おむつなのね〜」とか。
五百田さん:そういう言葉には「Yes,but」で答えるのはどうでしょうか。「最近は紙おむつなのね〜」と言われたら、「昔は布おむつだったんですよね」と相手の言葉に一旦、イエスを言って、「でも、うちはこれなんです」とノーを言う。
これは義両親からイライラする言葉をかけられた時にも使えるテクニックです。
――「まあ、こんなに泣かせて」「私たちが子育てしていた時は…」といった言葉にも、どう対処したらいいかわからない時があります。
五百田さん:そういう時は「どうすればいいですか?」って聞いてみるといいかもしれないですね。
あとは、暴言を受けた時と同じように「ね~、困っちゃいますよね。
泣きやんだらいいですけどね」って受け流す。
■心ない言葉の予防法「言われる前に言う」
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――そういった傷つく言葉をあらかじめ防ぐ方法はあるのでしょうか?
五百田さん:僕が小さい頃、母がやっていたことは有効な方法かもしれませんね。
ある日、満員電車で小さい僕をすみっこに座らせたんです。子どもで小さいから、立たせているより座らせたほうが安全だったと思うんですけど、母は周りに聞こえるように「すみっこに座らせてもらいなさい、危ないからね」って僕に向かって言ったんです。
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その時の僕は「どうしてお母さんはわざわざ声に出して言ったんだろう」って不思議に思っていたんですが、今から思えば、それは周りに対してのアピールだったんだなとわかります。そういうコミュニケーションもあるなと思いました。
ですから、暴言を投げかけられる前に子どもに向かって「周りに迷惑がかかるから良い子にしてようね」と言ったり、「すみません、うちの子うるさくないですか?」と周囲に声をかけて先手を打つのは効果的だと思います。
公共の場や乗り物などで投げかけられる心ない言葉には、「冷静に静かな声」「他人事のように受け流す」「そうですね、でも…のYes,butテクニック」「周りを味方につける」などの対応策を教えていただきました。
次回は、長い付き合いになるからこそ、関係を悪くしたくない夫、両親へはどう言い返せば? 引き続き五百田さんにお話をうかがいます。
参考図書:
『「言い返す」技術 ムカつく相手にスパッと言い返す』(徳間書店)
突然キレてくる人。怖いパワハラ。気持ち悪いセクハラ。
遠回しに悪口ばかり言ってくる人…。そんなムカつく相手にスパッと言い返す超簡単テクを大紹介! 事を荒立てたくはない。でも、言われっぱなしはイヤだ。あっちに「すみません」と反省させ、こっちもスカッと気持ちが晴れる。そんな魔法のような「言い返し方」を教えてくれる1冊。
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