「毎月の家計がギリギリで、なかなか貯金ができない。食費はどのぐらいまで削れるのかな…?」そんなふうに節約したいと思っているあなたに役立つ、3人家族の食費平均値・食費の定義をまとめました。無理せず節約できるアイデアも紹介します。
3人家族の食費の平均値
月々の家計を節約するために、まずは食費を削ろうと考える人は多いようです。
「わが家の食費は多いのか、それとも少ないのか…」わからない方のために、比較材料として、3人家族の食費の平均値を見てみましょう。よその家庭はどのぐらいの食費でやりくりをしているのでしょうか。
平均値は7万円前後
総務省統計局の2018年家計調査報告によると、2人以上の世帯では食費の平均値は79,348円でした。世帯人数の平均2.98人で割ると、1人当たりの食費は26,627円です。
総務省統計局 家計調査報告
子どもを大人の食費の半分だとみなすと、大人2人・子ども1人の世帯では26,627円×2.5人で66,568円という数字が導き出されます。ざっと7万円前後の食費が平均値ということになりますね。
居住地域や子どもの年齢でも変わる
上記の数値は全国の平均値であり、住んでいる地域や子どもの年齢によっても変化します。地方都市と比較すると大都市圏の方が物価が高いので、かかる食費も当然高い傾向にあります。
また、子どもが小さいうちはそれほどたくさんの量を食べないので食費も抑えられますが、中高生ぐらいの食べ盛りの子どもがいる家庭の場合は、食費の増加は自然なことといえるでしょう。
そもそも食費はどう考えるべき?
家庭で食費を管理するために家計簿をつけることは王道です。トラディショナルなノートタイプの物だけでなく、近年はPCソフト・スマホアプリの家計簿もあり、グッと使いやすくなりましたよね。
『食』に関する買い物は、食品以外にも外食・出来合いのお惣菜・おやつ・給食費などさまざまな種類があります。
家計簿をつける際に、あなたはどこまでを食費として計上していますか? 何か決まったルールがあるのでしょうか? ここでは家計簿における『食品』の定義について考えてみましょう。
一般的には外食も食費に充当
一般的には、『食費』の項目に外食費・給食費・酒代などを含むことが多いようです。ただし、絶対的な定義やルールがあるわけではなく、曖昧な部分も多く残されています。
雑誌や節約情報サイトなどでよそのお宅の家計を参考にするときには、食費の中に外食・給食費・酒代などが含まれているのかまでチェックした上で比較する必要があるでしょう。
自分の家計に合った項目を選んで
市販の家計簿やアプリは、スタンダードな項目に分けられていて誰にでも使いやすい反面、分類の仕方や項目がわが家の状況とマッチせずに使いづらい場合があります。
自分の家計に合った分類方法を選びましょう。紙の家計簿ではブランク欄に新たな項目を足したり、家計簿アプリの項目をカスタマイズしたりしながら、使い勝手よくアレンジしてみるといっそう管理がしやすくなりますよ。
例えば『外食』について、仕事の付き合いなどで予定外の出費が多い場合は、食費とは別に『交際費』とすると予算が立てやすくなります。
逆に、ほとんど外食をしない家庭であれば、食費の項目の中に一緒に組み込んでも大きな影響はないでしょう。
無理をしないで食費の節約をするには?
いくら節約したいからといって、ランクを落として質の悪い食品を使ったり家族がいつも空腹だったりする状況は好ましくありません。
それよりも、まずは使わずに腐らせてしまう野菜・お店で衝動買いしたお菓子などの無駄をなくすことから考えてみてはどうでしょう?
楽に続けられるけれど効果も抜群の『無理・無駄なし節約術』を3つ紹介します。
買い物の回数をできるだけ減らす
お店で商品を見ていると、ついつい不要な物まで買ってしまいがちです。無駄な買い物をしないためには、買う機会自体を減らすことが有効です。
出かける前にざっくりと1週間分の献立を立て、それを基に買い物リストを作成します。お店ではリストに載っている物だけを買うようにしましょう。
買い物に行く回数を減らすことで、食費だけでなく買い物にかかる時間・手間も節約できますよ。食品の管理も楽になり、使い切れず廃棄する食品が減ります。よいこと尽くしですね!
冷凍保存を活用しよう
肉・魚などはある程度まとめ買いをする方が割安になりますが、使い切れずに無駄にする分を減らす工夫が必要です。冷凍保存をしっかりと活用しましょう。
食品を1回に使う量ごとに小分けしてラップで包み、さらにジップロックや密閉容器に入れて保存します。その都度必要な分だけを解凍できる上、分量も計算しやすいですよ。
買ってきてすぐに処理・保存することがおいしさを長持ちさせるポイントです。
レシピにこだわりすぎない
料理は工夫次第でさまざまなアレンジができるものです。必ずしもレシピ通りに食材をそろえる必要はなく、冷蔵庫にある物や買い物リスト上の物で代替できる場合は優先して使うようにするとより効率的です。
新しく購入する物を減らすことだけでなく、食材を余らせて捨てることも減りますよ。
家計簿をつけて食費を見直してみよう
家計簿はつけて終わりではありません。毎月末などの区切りで、予算と使った金額をきちんと照らし合わせて見直すことが大切です。『計画・実行・評価・改善(Plan・Do・See・Action)』のプロセスを忘れないようにしましょう。
正しく予算が組めているか・無駄な買い物は無かったかなどチェックすることで、来月以降の予算の立て方・お金の使い方が変わってきますよ。
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