夫の浮気「離婚はしないけど許せない」苦しみはいつか終わる?



■「なかったこと」にする夫の態度に怒り倍増

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中には、しばらくしてほとぼりが冷めると「浮気なんてなかった」といった態度をとる夫もいます。妻はまだつらく苦しい気持ちを抱えているのに、浮気前の平常運転な日常を始める夫。そんな態度に妻が怒りをぶつけようなら「まだ気にしているの?」と言われ、さらに傷つくこともあるでしょう。

しかし、夫のこの態度には理由があります。「なかったことにする」態度というのは、実は「夫婦関係を早く修復したい」という気持ちの表れなのです。

夫自身もなかったことにできないとわかっているけれど、浮気発覚前の生活を取り戻せば、前のように妻と仲良くできるのではないかと考えているのです。

妻の目には「悪びれない夫」とうつるかもしれませんが、夫としては過去をなかったものにしようという考えはなく、未来を妻と楽しく過ごしたいという気持ちが強いのです。その一歩として、浮気前の仲が良かった頃の生活を演じる努力をしているともいえます。


とはいえ、そんな夫の態度にイライラする気持ちもわかります。妻としては「夫にずっと謝り続けて欲しいわけではないけれど、そんなにすぐ元通りに戻れるわけがない」というのが本音でしょう。そうやって、すぐ気持ちを切り替えられる夫に不信感を抱くのも無理はありません。

ですから、そんな夫には冷静に「楽しくやろうとしてくれるのはうれしいけれど、なかったことにはしないで。今度、浮気をしたら二度目はないからね」と釘を刺してもいいと思います。

■夫を好きでなくてもいい、元通りにならなくてもいい

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それでも、夫を許せない気持ちでつらくなったら、離婚しなかった理由をもう一度思い出すのもいいでしょう。どうしてやり直そうと思ったのか? それでも夫が好きだったから、子どもがかわいそうだから、収入面で不安だったから、単に世間体を気にして…と、理由はそれぞれだと思います。

正直、純粋に「夫が好きだから」だけが理由の人は少ないのではないでしょうか。
育児や経済的な不安から離婚をあきらめた人は、そういった愛情以外の理由に重きを置いて夫と生活してもいいと思います。

子どもやお金、世間体のために夫婦という形をとる、夫への愛情は今はなくてもいいと割り切るのです。今、妻がつらい理由の一つに、夫を昔のように好きになりたい、元通りの生活を取り戻したいという気持ちが強いからでしょう。

しかし、夫婦関係というものは浮気といった波風が立たなくても変化していくものです。それは、子どもの巣立ちかもしれませんし、リストラ、病気やケガ、親の介護など、そのきっかけはいろいろあります。結婚を続けるうえで、夫への愛情がずっと変わらないことは理想かもしれませんが、その時々、状況によって相手への思いの形が変わっていくのは仕方ないと思います。

自分たちは今どういう夫婦なのか、どういう理由で一緒にいるのかを認識できてさえいればいいのです。それを続けるうちに「時間薬」が効いてきて、夫も成長し自分自身も変わり、夫婦関係も良い方向へ向かうかもしれません。
それが、夫の浮気によるつらさや苦しみにも変化をもたらすでしょう。

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