連載記事:パパママの本音調査
自粛中、テイクアウト利用が増加しなかった!? 切実な理由とおうちご飯の工夫【パパママの本音調査】 Vol.363
■なぜテイクアウトを利用しないのか?
ただ、全体の7割以上は、テイクアウト、デリバリーの利用は「増えていない」と回答しました。その背景には、いくつかの理由があるようです。
▼収入が減り余裕がない…
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「休校だと私の仕事も休みなので収入は減り、食費が倍になって家計が火の車。デリバリーもテイクアウトもする余裕がありません」(千葉県 40代女性)
「授業はなくとも、今年度から高校に入学する息子のために、目が飛び出るような準備金がかかり、大学生の息子の授業料の請求もきた。私は緊急事態宣言により、5月頭までの仕事が白紙に。ぜいたくなんてできません!」(東京都 50代女性)
「たまにはデリバリーをお願いしたいと思いつつも、食べ盛り三人分となると、ピザなんて何枚いることか。増やしたいけど増やせないってところです」(大阪府 50代女性)
「在宅勤務で三食作るのも片付けも疲れたけど、デリバリーは商品の割引もないから正規値段だし、普通より割高になるから敬遠してしまう。お金を使って経済を回さないと!とは思うけど、わが家には余力がないです…」(神奈川県 30代女性)
▼手作りの物を食べさせたい!
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「毎日作っていると、お昼くらいは手軽な物にしたいと思い、朝と昼が兼用になるときもありますが、基本的には手作りを頑張っています!」(東京都 40代女性)
「外出自粛になってから外に出る機会も減ったし、逆に3度の食事はもちろん、料理やお菓子作りをする回数が多くなりました」(神奈川県 40代女性)
「免疫力を上げるべく、今まで以上にバランスの良い食事を心がけて頑張って作っています!」(神奈川県 40代女性)
▼感染拡大を防ぐために
「テイクアウトも再加熱できるものならいいけど、たくさんの人の手で届いたものは今は避けたいのが本音です」(東京都 40代女性)
「もともとピザが大好きで結構頼んでましたが、逆に回数を減らしました。
お仕事なのはわかりますがこんな時期に
配達させるのも申し訳ないと気が引けます」(神奈川県 30代女性)
▼デリバリーできる店がない
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「田舎なので、デリバリーしてくれるお店はないです。出前をしてくれる食堂やおすし屋さんはありますが、そんな生活をしていたら家計が破綻してしまいます」(福島県 40代女性)
「田舎なのでデリバリーが頼めません。出前を受けてくれる所もないし、結局毎日のようにスーパーに出向かないと何にも買えません」(福岡県 30代女性)
それぞれの家庭によって、さまざまな事情があり、おうちでご飯を食べているという人がいることがわかりました。「料理が好き」「家族の健康のために自炊した物を食べさせたい」という前向きな理由から食事作りをしている人がいる一方、
自分で作るしか選択肢がないという、つらい声も集まっていました。
緊急事態宣言によって、仕事を休まざるをえなかったり、家族が家にいることによって食費や光熱費などの出費が増えたりと、家庭への経済的な打撃の大きさもうかがえます。
また接触機会を減らすことで感染リスクを抑えようという考えや、お店が大変な時期だからこそ配達を頼むのも気が引けるといった意見も聞かれました。