働き始めた妻にイライラする夫、不機嫌になる原因は?
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私のところに寄せられる妻からの悩みで、「私が働き始めたら、夫が家事について文句を言うようになった」「新しく始めた仕事の話をすると、夫が不機嫌になる」というものがあります。
妻が働き始めれば家計も助かるし、将来かかる子どもの教育費や老後のための蓄えにも余裕が出てくるでしょう。妻は良かれと思って仕事についたのに、なぜか不満そうな態度を見せはじめた夫に混乱するばかりだと思います。
どうして、働き始めた妻に対して夫は冷たく当たるのでしょうか。
■働き始めた妻に八つ当たりする夫の心理は?
専業主婦だったり産休育休中だった妻が仕事を始めた途端、
子どものようにすねて不機嫌になる夫。仕事で疲れている妻に「ごはん、まだできていないの?」「もっとちゃんと家事をやってよ」など、これまで口にしたことがないような文句を言い始める夫は少なくありません。
妻は、そういう夫にイライラすると同時に、「今までと同じように家事ができなくて申し訳ないな」「やっぱり私、働かないほうがよかったのかな」などと以前より
家事育児が満足にできない自分に罪悪感を抱え、私のところへ相談に訪れるわけです。
しかし、夫の機嫌が悪いのは、妻が仕事で家をあけていたり、家事育児に不満があるからという理由だけではないケースがあります。
それは、自分より楽しそうに働く
妻への「嫉妬」です。
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妻が家事育児に専念していた頃は、「俺も仕事で大変だけど、妻も家事育児に頑張ってくれている」と夫は同志のような気持ちを持っていたと思います。妻が守ってくれている家は、唯一仕事と自分を切り離せ、リラックスできる居場所だったのでしょう。
しかし、働き始めた妻が毎日楽しそうに仕事へ出かけるようになると、夫の中でモヤモヤした感情が芽生えるようになります。
「俺は仕事がつらくて我慢ばかりなのに、どうして妻は楽しそうなんだ?」
これまでは、仕事と家事育児と別々のフィールドで頑張っていたのに、妻も仕事を始めてとてもうまくいっている様子。そうなると、夫は自分の中で一番優先順位の高かった仕事という領域を侵され、自分の存在価値が脅かされているように感じるのでしょう。単に
仕事がうまくいっている妻がうらやましいのです。
そのため、「たいして稼いでもいないのに」「たかがパートだろう?」など、あくまでも仕事では自分の方が上だとアピールするために、妻をわざとおとしめるようなことも言ってしまうのです。