連載記事:これからを生き抜くお金の貯め方
「コロナで家計がヤバい!」やりがちな失敗パターンと今やるべきこと【これからを生き抜くお金の貯め方 第1回】
■赤字の「元」を根本から断つために必要なこと
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――共通点!?
それは、
「お金の流れ」がごちゃごちゃしていることなんです。
生活費や水道光熱費、教育費、住宅ローンなどの支払い用の銀行口座が複数あり、いつ、どこの銀行から何円の支払いがあるか、ほとんど把握できていないご家庭がとても多いのです。
――「それって、自分だけじゃないんだ」と、逆に、少しほっとしました
そうなんです! 繰り返すようですが、「多くの人が、家計の現状把握ができていない」という事実を知るだけでも、皆さん、安心されます。それが家計と向き合う第1歩なんです。
ちなみに、ごちゃごちゃしているのは、支払い用の銀行口座だけではありません。貯蓄用の口座や資産運用のための口座が複数あったり、クレジットカードや電子マネーも、ポイントを貯めるために複数持っている人が多いですね。
――だんだん耳が痛くなってきました…
ひとつ言えることは、お金の出口が分散しすぎると、全体像が見えづらくなるということです。そうなると、家計は必ずと言っていいほど、うまく回りません。
でも、反対に言えば、複雑に絡み合った「家計の混乱」をうまくほどいて、シンプルにするだけで、お金はきちんと貯められるようになるんです。
■家計は、「3つの袋」で考える
――シンプルにする…。それって、どういうことですか?
最初に、目標とするイメージをお伝えしますね。
考え方としては、次の図のように、家計を、「3つの袋」で考えます。ポイントは、できるだけ『使う袋』の口座に、出費や引き落としを集結することです。
●「3つの袋」
出典:『横山先生ド素人の私に教えてください! これからの「お金」の貯め方&増やし方』
――なるほど
「家計を何とかしないと!」という今の焦りや勢いを、銀行口座やクレジットカードを整理することにぶつけてみてはどうでしょう? 最初はちょっと面倒ですが、一度やってしまえばあとは手間がかからないから、おすすめです。
■「これからを生き抜くお金の貯め方」第1回まとめ
1)自分のお金の使い方が適正かどうか把握している人は、実は少ない
2)『家計の混乱』をほどいて、シンプルにすることで、お金はきちんと貯められる
3)家計は、「3つの袋」で考える。
次回は、銀行口座の統合や、クレジットカードの整理の手順を具体的にお伝えします。
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■今回、取材を受けてくださった横山光昭先生の書籍
『横山先生ド素人の私に教えてください! これからの「お金」の貯め方&増やし方』
(横山光昭 (著), マネーフォワード (著)/かんき出版 ¥1,540)
マンガとイラストで、わかりやすくて面白い「お金」の本。書籍では、年金2000万円問題から電子マネーやスマホ決済まで、「お金」の今さら聞けないことや得することが、この本1冊でわかります。さらにスマホで行えるらくらく家計簿についても解説!
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