連載記事:ココロで読み解く「ママのお悩み相談室」
浮気を見せびらかす見栄っ張り夫、理解できない妻は…【ココロで読み解く「ママのお悩み相談室」 第11回】
イラスト:中村こてつ
こんにちは、心理カウンセラーの佐藤栄子です。
これまで、子育てや夫婦関係、ママ友トラブルや自分のココロの在り方についてなど、さまざまなテーマを心理カウンセラーの立場で取り上げてまいりました。
そういった記事に寄せられた「もっと深掘りした内容が知りたい」「個々のケースで対応は変わるの?」といった皆様のお悩みにお答えする連載「ココロで読み解く『ママのお悩み相談室』」。
今回は、
「夫の浮気『離婚はしないけど許せない』苦しみはいつか終わる?」という記事に寄せられたお悩みです。
記事では、時間をかけて自分の気持ちと向き合うことについてお話しさせていただきました。
しかし、浮気がバレて反省する夫ならまだマシ。うちの夫は「あえて浮気相手を見せびらかすタイプ」という方からのお悩み相談です。
■質問:浮気を悪びれもせず、不倫相手を見せびらかす夫が理解できない…
主人は小さいながら会社の社長をしています。 数年前から浮気をしており、何度か話し合 いもしましたがうやむやにされ、いつも逆ギレをされて終わります。先日わかったことなのですが、その浮気相手を会社の従業員の家に連れて行って、会わせているようです。主人は何を考えているのか…。
■回答:「浮気は男の甲斐性」と勘違いしている夫
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妻に浮気がバレていてもやめることなく、そのうえ浮気相手を従業員といった第三者に会わせるという夫の行動は理解しがたいですよね。ご相談者だけではなく、このご相談をお読みになった女性の大多数は強い憤りを感じたのではないでしょうか。
日本では1898年(明治31年)の戸籍法により「妾」の字が消されるまで、妻以外の女性を妾として公認し、男性が生活全般の面倒を見る風潮があったようです。しかし、法が改定されたからといっていきなり「妾」、いわゆる不倫関係の立場の女性がいなくなったわけではありません。令和の世になっても、金銭的に余裕のある男性がそういった関係、いわゆる「愛人関係」を続けている人もいます。
そんな古い考えがいまだに残っていること自体なげかわしいですが、「浮気している」イコール「男の甲斐性」と解釈する男性は少なからず存在するように感じます。特にオーナー企業の社長にはそういうタイプが多く、ご相談者の夫もその一人かもしれません。
実際、浮気相手には何かとお金がかかることは事実なので、男性にとっては「自分にはそれぐらいの余裕があるんだぞ」と、お金回りがいいことを他人に周知させる手っ取り早い手段になっているかもしれませんね。