■秘密なし夫婦の実情
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対して、「ない」と答えた人は21.6%でした。全体の約2割の「秘密なし」夫婦の実情を見てみましょう。
「顔にすぐ出てしまうので、できないです。隠そうとしても笑っちゃうし、すぐに言いたくなっちゃう」(静岡県 30代女性)
「買い物した後の福引で1万円が当たった時も、宝くじで10万円当たった時も、内緒にしておこうと思いましたが、嬉しかったのでつい話してしまいました」(愛媛県 20代女性)
「隠しごとなんてないです。受容と傾聴がモットーです。傾聴は、聞くだけではなく心を受け止めることなので、あったこと、やったことうんぬんより、なぜやったのか、なぜそうなったのかを受け止めます」(北海道 50代女性)
「内緒にしていることはありません。ささいなことでも、仕事、子ども、健康、気持ち、考え、お金のこと、
全てにおいて信頼しているので、隠す必要がありません。相手にどう思われるとか気にしたりもしません。
お互いにオープンすぎるくらいオープンです」(千葉県 30代女性)
なかでも、「心を受け止める傾聴が大切」というコメントからは、相手の発言を受け止めることで、秘密のない関係性を築いている夫婦関係が垣間見えます。また、あえて秘密を作っていないわけではなく、「隠しごとができない」性格上の結果として、「内緒にしていることはない」と答えた人もいるようです。
■知らぬが仏? 夫婦間に秘密は必要?
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ここまで、夫婦間の隠しごとについてアンケートをご紹介してきましたが、はたして隠しごとは必要なのでしょうか。寄せられたコメントの中で特に多かったのは、「夫婦間でもすべてをさらけ出す必要はない」という意見でした。
「人には話せないことって、何かしら一つはあると思う。夫婦って、しょせん赤の他人同士だし、夫婦だからってなんでもかんでも話せるわけでもない」(新潟県 40代女性)
「秘密は大きなことから小さなことまでいろいろあります。話せばいいって訳ではない。『知らぬが仏』ってことで、言わなくてもいいことは言っていません」(埼玉県 40代女性)
「あります。
でも、旦那にもあると思います。内緒にしたいことには、理由があるはす。
無理に聞かないのが、平和を維持するためのルールかな?」(神奈川県 50代女性)
「お互いを思いやるから秘密にする。無駄に明け透けにしてギスギスする必要はないんです。家族を大切に壊したくないからこそ、秘密にするんです。これも愛情表現」(神奈川県 40代男性)
「何でもかんでもあけすけ話すのが信頼につながる、なんて子どもの考え方。相手が大切ならあえて聞かない、触れないのも思いやり。言わないのはどういうことなのか、思いやる方が大切なことだと思う」(茨城県 40代女性)
「秘密を暴かないのも思いやり」というコメントからは、夫婦という関係性の複雑さや奥深さが伝わってきます。
秘密あり派、なし派どちらの意見も、それぞれに説得力があり、夫婦間の秘密が必要かどうかについて、答えは出ませんよね。つくづく、夫婦になるには、二人がそれぞれの思いをぶつけ合い、または交わし、時には言葉をつぐむ…そんなひとつひとつの過程によって自分たちなりの夫婦の世界を作り上げていくことなのだと、気付かされます。
最後に、背筋が少しゾクッとするようなコメントもご紹介します。
「『基本的にオープンな嫁』を演じていることが、最高の秘密。隠していることなんか、死ぬほどある。秘密があればあるほど寿命の縮む世界であれば、6回ぐらい死んでる」(神奈川県 30代女性)
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自分が見ているパートナーが本来の姿なのか仮の姿なのか…そこまで考え始めると、目の前に見えている姿だけを信じる方が幸せな気もしてしまいますね。奥深い夫婦間での秘密の是非。あなたは、秘密あり派、なし派、どちらですか?
「男として見てないから安心して?」夫と距離が近すぎる女友だちにモヤモヤ…<男女の友情は成立する? 2話>【夫婦の危機 まんが】