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最近よく耳にする、
「サステイナブル」という言葉。
「持続可能な社会」と表されることもありますが、つまりは人間や社会、地球が無理なくよりよい状態を保っていけること。
では、わたしたち一人ひとりの暮らしにおけるサステイナブルってなんでしょう……? エコバッグは使っているし、ペットボトルもリサイクルに出している。でも、
そのもう一歩先って?
そんな気づきをあたえてくれるフェスが、今年も開催されています。その名も、
「サステイナブル フェス! 2021」。
これは、安心・安全な食材宅配
「生活クラブ」が主催する、楽しみながら「サステイナブル」な暮らしへのヒントを体感するというイベント。生活クラブに加入していない人も楽しめる、オンラインとリアルのイベントを多数展開しています。
動画やSNSの投稿、リアルイベントを通じて、家にいながら気軽に、
無理のないサステイナブルな暮らしを提案しています。そのキックオフイベントがライブ配信されるということで、筆者も早速チェックしました。
マキさん流の「サスティナブルな暮らし」
トークゲストは、
シンプルライフ研究家のマキさんと、おもちゃの企画や創作活動などを行うザリガニワークス代表の武笠太郎さん。マキさんは東京、武笠さんは神奈川の旧・藤野町(現・相模原市)からという、それぞれ離れた場所からのご出演でした。
マキさんのお話のなかで、こんなエピソードがありました。
それは、生活クラブを使うことで、
家事がシンプルに、
どんどん楽になっていったということ。
たとえば生活クラブの牛乳は、
瓶に入って配達されます。飲み終わった後は、さっとすすいで次の配達で回収してもらえば、工場で洗浄し、また新たに牛乳を入れて配達され、瓶が
循環していくしくみです。昔の日本では、当たり前の光景だったかもしれませんが、今スーパーに並んでいる牛乳は、ほぼ紙パックですよね。
エコな取り組みをするならば、牛乳パックは洗って切り開いて乾かして、束ねて回収店へ持ち込んで……という
手間が生じます。
でも瓶なら、さっとすすいでおしまい。無理なく、
家事の負担になることなく、
地球や社会にやさしい取り組みができるのです。最近では学校給食でも、紙パックから生活クラブの瓶牛乳(200ml瓶)に切り替えるところが出てきているそうです。
そういえば生活クラブでは、牛乳以外にも調味料の容器やたまごパックなども
リユースをしています。そうそう、たまごパックのゴミって結構かさばるんですよね。
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ちなみにマキさんの家では、こういった小さな取り組みを重ねた結果、
家庭のゴミ箱がひとつになったとか。ゴミの日に家じゅうのゴミ箱から集めてまわるということをしないで済み、結果的に
地球も社会も、そして自分もごきげんになれるうれしいサイクルです。
“シンプルライフ”は地球にやさしく、家事の生産性もあがる
また、それを受けて共同PR総研所長の池田健三郎さんが、
「エコロジーはエコノミック、つまり経済的でもある」と話されていたのに、なるほど! と膝を打ちました。
ゴミ箱が減れば、ゴミ袋も減らせます。ゴミを集めてまわる作業量が減ることは、
家事効率もあがります。たしかに経済的です。ゴミはリサイクルに。
無駄をなくして地球にやさしく。地球のために。社会のために。
どれもとても大切な視点ですが、知識だけで未来は変わりません。「知っている」から「やっている」、そして「続けている」に変えるためには、
当事者意識をもち、どれだけ自分ごとにできるかがカギかもしれません。そしてそれは、手間ひまやコストの負担がありすぎると、やっぱり続きません。
たとえば瓶入りの牛乳を買うという取り組みも、小さな一歩だけれど、長く続けていける。これも
サステイナブルへの入り口なのだと気づかせてもらえるお話でした。
この生活クラブのイベント、
「サステイナブル フェス! 2021」では、ほかにもマキさんによる
「今日からできるシンプルライフ講座 やらない省エネ」をはじめ、たくさんの動画配信やイベントを予定しているそうです。
今回のキックオフイベントも、動画サイトでアーカイブ配信されているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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サスティナブルフェス! キックオフイベント
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