■前回のあらすじ
大雑把だった私が、出産したとたん「子どもに何かあったら」と思うだけで恐怖に襲われるように。家事、育児に完璧を求めた私は、次第に疲れていき、子どもが保育園に通うようになった頃、とうとう壊れてしまい…。
完璧な母、完璧な主婦になるべく、いつの間にか自分を追い詰めていた私。ある日、いつもどおり仕事帰りに息子を保育園にお迎えに行く予定のはずが、そのまま一人で帰宅してしまったのです。
保育園は、私に電話しても出ないので、謙介に連絡がいき、颯馬を迎えに行ってくれたようです。私が迎えに現れず、おそらく不安だっただろう颯馬。そんな息子の手すら払いのけてしまった私は、颯馬と2人でただ泣き続けました。
しかし、泣いたことで私の中の黒くて、嫌なものが流れ出ていったようです。仕事と家事育児の両立ができない自分自身にイライラしていたけれど、完璧主義であることを夫も息子も望んでいない。夫と話し合い家事を分担して、頑張り過ぎず、ほどよく手抜きをしてきたのですが…。