コミックエッセイ:親たちの中学受験戦争
私立中だから良いわけではない!? /母校に行かせたい父・芝浦家の場合(3)【親たちの中学受験戦争 Vol.3】
■前回のあらすじ
同僚から過酷だった中学受験の体験を聞かされた遥。それでも「親子でがんばった濃い時間」という言葉を聞いたことで、私立中学のオープンスクールに興味を持つように。
夫の和也が乗り気でも、勉強が好きとは言えない息子の輝をその気にさせるのは厳しい…そう思っていました。が…、会社の同僚の経験を聞いて興味を持ち、学校見学ぐらいは行ってみてもいいのでは…と思うように。
和也は母校である御三家を狙わせたいというけれど、いろいろな学校を調べていくうちに多くの学校で体験授業、クラブ体験、実験教室、説明会といったイベントが開催していることがわかったのです。
その中でも、輝も興味を持ちそうな工業大附属中が、オープンスクールを開催するとの情報が…。正直、和也の母校ではない学校のオープンスクールに参加することは少し後ろめたかったのですが、まだ中学受験を決めたわけではないと思いながら、輝を連れて出かけてみることに!
中高のクラブ体験なんて…と思って出かけたのですが、あまりに高度なレベルにビックリ。私の中学時代とのあまりの違いに、「ここまでやるのか…!」とただただビックリ。
学校の先生が廊下に立っていて気軽に質問にも答えてくれました。何も知らない初心者の私に対してその先生は、“家庭の方針”や“子どもの性格”に合う学校選びの大切さを教えてくれました。「どの中学校で学ぶかによって、子どもの考え方も言動も大きな影響を受けるはず」と。
正直、学力さえあれば誰でもウェルカムなのかと思っていたので、先生の言葉には驚きました。そして、私立中学と一括りにできないぐらい、学校ごとに個性があることを知ったのです。
肝心の息子はというと…。