コミックエッセイ:親たちの中学受験戦争
志望校詮索が止まらないママ友…/ママ友の塾マウント・櫻島家の場合(4)【親たちの中学受験戦争 Vol.13】
中学受験の偏差値は、各塾が出していて、例えば同じ「偏差値50」だとしても試験を受けた集団によって異なります。さらにクラス分けの基準は、それぞれの塾、さらには校舎ごとでも異なると聞きます。そんなことは中学受験をしている親なら知っているはず、それなのに…。
凛は塾や学校でも仲良しの子を見つけ、楽しくしているようです。
一方、舞さんからは、この電話以降、ぱったりと連絡がなくなり、波留ちゃんからのいじわるもなくなったようです。その後、舞さんが「学校の宿題が多すぎて塾の宿題ができない」などと学校に抗議してトラブルになったという噂も聞きましたが、私はもう舞さんと関わるのはやめようと決めました。
優しかった舞さんを追い詰めてしまった中学受験。子どもの成績は、合格実績がすごい塾に行ったからといって上がる保証はなく、「どうすればいいの?」と気持ちばかり焦る親の気持ちはすごく理解できます。
凛と波留ちゃんの関係も、もしかしたら舞さんが子どもたちを比べたことがきっかけとなり、波留ちゃんの凛へのいじわるに繋がってしまったのかも。親の会話や言葉が、子どもたちの世界に色濃く影響を与えてしまったのではないかと心配しています。
そして、娘は5年生になり、波留ちゃんは別のクラスに。中学受験の勉強を頑張るためには友だちとの切磋琢磨は必要。けれども中学受験は友だちもライバルとなるという一面も避けて通れず、我が家では今後も塾の成績、志望校などは誰にも言わないと決めています。
でも中学受験生を持つ母親は孤独。
舞さんとのことが起こった後、その私自身にもあらためてプレッシャーが圧し掛かり、凛を追い詰めてしまうことになるのです…。
次回は新たな家族が登場します。
原案・ウーマンエキサイト編集部/イラスト・
ふゆ
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