■前回のあらすじ
退院後は子どもたちのために、できることはしてあげたいという気持ちに。ある日、退院後の処置で鼻うがいをしていたところ、鼻の奥から何かが…。
■手術後の思いがけない変化にショック
■退院から4年後…
退院後に感じた体の変化についてお伝えするためとはいえ、こんなこと描いていいんだろうかと思いつつ…。私も隠しておきたい気もしたんですけど、今現在困っている方、悩んでる方もいらっしゃると思い、意を決して描いてみました。
それに
今は何もない状態ですから!
ガンの治療後は、今までとは違う
体の変化が怖かったです。その変化が
「永遠に続いてしまうんじゃないか」という恐怖がありました。でも4年経って今思うことは、
体が少しずつ元の元気な状態に近づこうとしているんだなということです。
ガンという病気は抗がん剤の副作用にしてもなんにしても気持ちを落ち込ませるのが得意な病気だと思います。インターネットや本で見ても怖いことしか書いてなかったりすることが多いので、徐々に元に戻っていったよっていうようなポジティブな発言を目指してみました。
■肺ガンで亡くなった父の話
最後の最後に父の話で締めたいと思います。父を表現するときには傍若無人と言う言葉が1番当てはまると思います。私はずっと父と喧嘩ばっかりしていました。母からするとそれは近親憎悪らしいですが。そんな父ですが、場を盛り上げてみんなを楽しませるのが得意な人だったので、やっぱり寂しいです。こんなこと書いたら、「そうやろう!」と調子に乗りそう(笑)。
父は約4年もの間、闘病生活を頑張っていました。最初告知された時は3ヶ月持たないかもと言われていたので、そう考えるととても長く一緒にいれたと思います。でも、
もっと一緒に楽しい時間を過ごせたらと思わずにはいられません。
私がこの漫画を描き出してからたくさんのガン患者の方、ご家族の方がメッセージやコメントをくださいます。「病院に行くの怖い」となかなか病院へ行けない人も多いようです。
そんな時は、
未来に目を向けていてほしいと思います。とっても楽しいこと、素晴らしいことが待っているかもしれません。どんどん新しい技術が開発されて、早くガンが発見されたら治る可能性も高くなってきました。
どうか皆さまの未来に素敵なことがたくさんおきますように。
「鼻腔ガンになった話」はこれで完結です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
※本記事はあくまで筆者の体験談であり、症状を説明したり、医学的・科学的な根拠を保証したりするものではありません。気になる症状がある場合は医師にご相談ください。
11月27日(土)21時からは、
星田つまみさんの新連載「知らないうちに保育園の親たちが懇親会を催していた話」が始まります。お楽しみに!