コミックエッセイ:夫婦・子育ていまむかし
浮気とか…のレベルではない事件を起こし続ける「谷崎潤一郎」 〜文豪クズ男列伝〜【夫婦・子育ていまむかし Vol.11】
癖が強い…狂気溢れる作品の数々
一方で谷崎は初への憧れを強くし美しい悪女をヒロインとした『お艶殺し』『神童』などの作品も生み出します。
中でも狂気溢れるフェティシズム・被虐趣味を体現した作品が『富美子の足』という短編。
いやぁ…性癖ィ………
しかし
才能溢れるクズ男による理想の女性を探す旅は始まったばかりで
次のターゲットは、初と千代の妹…!
初と千代の妹の「せい」は谷崎と出会った当時はまだ少女。スラリとしなやかな体つき、そしてどこか若い時から妖艶さ&性への奔放さを持っていてこれが谷崎の理想に見事にハマったようで…。
この時期に描かれたのが谷崎作品の代表作の一つとも言える有名な『痴人の愛』。
若く美しく奔放な女性をわがまま放題にさせ女王のように扱って傅く男のマゾヒスティックな愛は、まさに谷崎が求める女性との関係性だったんですねぇ…。
いやぁ…だから性癖ィ………
個人的に一番クズみが強い! と思ったのは、せいとの結婚を考え千代を佐藤春夫に譲ろうとしたのに、まだまだ若く遊びたい盛りのせいに断られて前言撤回し、結果佐藤と絶交してしまった『小田原事件』。
その後現れる別の女性のために谷崎は結局離婚し、千代と佐藤は結婚することになるんですがこの事件は世間から誹謗中傷を受けて千代と佐藤も大変な思いをしたそうです。
クズ男に振り回された誠実な千代さんを思うと言葉が出ないtomekkoでした。
さて、大先生の女性への偏向的な執着は同族姉妹の間だけでは済まなかったようで…。
まだまだ谷崎のクズ烈伝は続くのです…!
新1万円札が結婚式に良くないと言われる理由は? 女性関係も派手な覇王「渋沢栄一」【夫婦・子育ていまむかし Vol.26】