コミックエッセイ:夫婦・子育ていまむかし
プレイボーイ日本代表! モテすぎて歴史に名を残した男と言えば? 〜文豪クズ男列伝 番外編〜【夫婦・子育ていまむかし Vol.16】
平安時代から匂わせポエムはあるんです
こちらの歌、百人一首にも収められているので有名ですよね。子どもの頃に暗記した人も多いかと思いますし、漫画のタイトルにも使われています。
現代語訳にすると実際の川が紅葉で紅く染まっている様子を見ているようですよね。でも実はこれ、屏風に描かれた絵画を見て歌を作ったものだったようです…!
そしてこのネタ元になった屏風は、禁断の恋のお相手、藤原高子さまの持ち物でしたー!
はい匂わせー!!
その女性の部屋に飾られている屏風を見ることのできたってことですからねぇ。
コミュ力が高いって…頭いいよね?
ところで業平の人物像には、勉強はあまりできないけど…とありましたが、恋の駆け引きは一流だったようで…古い歌や季節折々の表現をよく知っていて引用したり、相手の思わせぶりな歌の意味を即座に解釈してうまく掛け合わせた返歌を作ったり…こんなの頭が良くなかったできないと思いませんか!?
その賢さがよく現れているのが、こちらも有名な伊勢物語の一節にある『かきつばた』の頭を取った即興歌。
教科書に載っていたという方も多いのではないでしょうか。
あいうえお作文のように、頭の文字を取りながらしっかり意味の通じる文章を作るってかなり難しい。更に文字数制限があって、ただ景色や気持ちを説明するだけでなく表面的な言葉の裏に別の意味を持たせてみたり…。
和歌となるとより難易度あがりますよね?
今も昔も、やっぱりコミュ力が高い人って頭が良いし、同性異性にかかわらずモテる、人たらしが多いんだなぁとしみじみ思うコミュ障な私なのでした。
現代ならカリスマホストやトップアイドルになっていたかも?
というわけでプレイボーイ日本代表みたいな在原業平。
ちょっと、共感してもらえるかわからないんですが
現代で言ったら…。
ローランド!? なのか? と思ってしまいました。
自らの容姿と才覚だけでのし上がり、女性たちを虜にし数々の名言(歌)を残している…。
ここで
「我か、我以外か」
って言わせてみたかったんです…!
現代だとカリスマホストやトップアイドルになっていたかもしれない? 業平さん!
エピソードはたくさんあって字数の関係で書ききれないほどでしたが…伊勢物語は現代語訳もありますし、源氏物語のベースにもなったと言われている洒落たプレイボーイエピソード、ぜひ読んでみてくださいね。
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