コミックエッセイ 思い通りにいかない夜には
みじめな生活になることを怯える妻…家族のために選んだ道は不満?<父をやめる日 3話>【思い通りにいかない夜には まんが】
まだ若手の俺に部長が声をかけてくれたことは、本当に嬉しく思っていました。この会社に入ったのならそのプロジェクトは何があっても一番に参加してみたいと思えるものでした。でも奏にとって父親は俺ひとり。昼間に奏の付き添いをする弓香がただでさえ疲れているのに、もしこのプロジェクトに参加してしまったら、さらに弓香に負担がいくのは必至でした。
家族のためなら自分の夢は今は置いておく―。そう決意した俺はプロジェクト参加の打診を断り、さらに定時で帰れる部署への異動願いを出しました。弓香は給料の心配をしていましたが、親子3人暮らしていくことはできると思っていたのです。
そして奏は無事退院し、マンションも購入。弓香の辛らつな言葉にはこの頃にはもう慣れてきてしまい、それも会話の一種だとさえ錯覚していました。
奏が再発することなく学校に通う姿を見ることができ、弓香も嫌味を言うぐらい元気ならそれが俺の幸せでした。しかし奏の中学受験を機に家族が少しずつおかしくなっていったのです…。
※この漫画は実話を元に編集しています
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