平等は理想だけど半分にできないことも
つわりで苦しむマチ子に以前と変わらぬ金銭的負担と家事を求めるブン太に、読者は総ツッコミ!そんなに半分が大事なら、つわりも半分苦しんでみなさいよ!
・家庭を1つの器に例えると、役割分担の「数」はブン太の中では半分ずつかもしれないが、負担の大きさを「%」で表すと、
圧倒的にマチ子さんの負担の方が大きい。
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じゃあ、妊娠・出産も半分負担してね!出来ないなら文句言うな! 産んだ後も入れたら、1年半も辛いのをあんたも変わりに辛くなってくれるんだね。
・ブン太、何なの? おくさんつわりで体調最悪なのに「最近俺ばかり割くってる」って! 誰の子を命懸けで産もうとしてんだよ!
何でも「半分」って言うなら「お前も子ども産め!!」
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妊娠は半分こに出来ないのだから、違うことで半分こを受け持ちなさい。大体生活はなんでも半分こなんて出来ないし、お互いを思いやることで家族(夫婦)は成り立つんだよ、とこの夫には言いたいかな。
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自分の都合のいい部分だけ取って”半分”って笑える。何を以って”半分”なのか改めて考える必要がありそう。
・この夫が義務だと思っている机上の空論の理想を叶えるには、妊娠中の症状が軽いという前提が要る。だが実際は、妊娠してみなければ症状の重い軽いは分からないし、一人目が大丈夫だったからと言って、二人目も大丈夫とは限らない。
・こんな風に相手を支配していくってすごく怖いです。
自分が病気になったら同じようにするんでしょうか?
ブン太の態度の背景には、妊娠や出産に対する知識不足があるという指摘もありました。
・つわりの苦しさが分からない男には、「指突っ込で毎日吐き続けろ」「ご飯食べる前にもやって吐いてみろ」って言いたい。
・平等であるのは確かに理想。 でもそれは、女性が妊娠していない時や子どもがいない時の話。妊娠による症状は個人差があり、重い人も軽い人もいる。そんな事すら知らずに結婚したなら、その時点で夫の知識不足であり、現在妊娠を経験中の妻と平等ではない。夫が妊娠中の妻と平等と言えるのは、妊婦の疑似体験も積極的にして、妊婦についてのノンフィクションを調べた時のみ。
・保健師さんに相談して、保健師さんから夫に体調の変化などを説明してもらっては?
喜びも苦しみもすべて平等に分かち合う…のは夫婦の理想なのかもしれません。しかし現実はそううまくはいかないと読者の経験談が語ります。
・知り合いの夫婦は、子供が1歳になったのを機に話し合いました。まず、知り合いは自治体や民間のサポートを活用してみました。そして、彼女の夫は会社に相談し、昇進を兼ねた配置転換で残業の少ない部署に移ることになりました。 そこからようやく夫婦で家庭内の役割をバランス良く分担できるようになったそうです。
・結婚して何年かたった時に気付いて愕然としたこと。 誕生日、結婚記念日、家族の記念日、 父の日、母の日、私の誕生日…準備は当たり前のように私。
ケーキを手配するのも私。必死でご馳走を作るのも私。後片付けも勿論、私。 旦那って、何もしてなくない? 盛大にお祝いしようよ、とか、おめでとうとか、パーティしようとか。 口ではそう言うんだけど、準備も料理も片付けも やってもらうのが当たり前だと思ってる。
やってもらってるという、意識すらない。私の誕生日や、私のお祝いの時でも、 当たり前のように、私が全部やっていて、旦那は食ってるだけ。ただ、食ってるだけ。
酒食らって笑ってるだけ。本人は、お祝いしたつもりなの。何もしていないのに。これって、どこの家庭にもありそう。
お互い、相手にやってもらっていることはいつでも気付けるとは限らないもの。夫婦が平等かどうかは数字では測れないものですね。
そして、妊娠・出産のときに家事や仕事ができなくなるのは決して甘えではないこと、もっと知られてほしいものです。ましてや、結婚して子どもを望む男性ならちゃんと理解してほしいですよね。
▼漫画「半分夫」