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連載 子連れ離婚に必要なこと

離婚後も子どもと幸せになるために【子連れ離婚に必要なこと 第2回】

ウーマンエキサイト

■「より幸せになるため」子どもに前向きに伝えてはいるものの…

離婚後も子どもと幸せになるために【子連れ離婚に必要なこと 第2回】

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「パパとママは離れて暮らしたほうが仲良くなれる」と、離婚について前向きに子どもに伝えてきた主人公。しかし、離婚をしてからしばらくするとふいに後悔の気持ちが襲います。

・「離婚ブルー」になった時には

新川先生によれば、それは「離婚ブルー」と呼ばれるもの。主人公は「かわいい子どももいるし、離婚もしたくてしたのに、ふっと誰かに寄りかかりたくなる」と素直な気持ちを告白します。

離婚後も子どもと幸せになるために【子連れ離婚に必要なこと 第2回】 離婚後も子どもと幸せになるために【子連れ離婚に必要なこと 第2回】

・普段の子育てにも◎「マイカウンセリング」って?

しかし新川先生は「子どものお父さんが欲しい」「経済的に楽になりたい」という考え方は、少し心配だと警鐘を鳴らします。再婚相手に精神的、経済的に依存するようになってしまう可能性があるからです。
「離婚ブルー」は誰もが経験するものだから、きちんと解決策があります。それが「マイ・カウンセリング」です。


<子育てにも活用できる! 「マイ・カウンセリング」とは?>
人の行動を構成する4つの要素「思考」「行為」「感情」「生理反応」を理解し、自分でコントロールができる「行為」を切り替えること。例えば、自分が何をしているときに気分が良いのかを考え、日常生活で簡単に取り入れられる気分転換方法をできるだけたくさん用意しておくこと。

マイナスな気分になる「行為」をしていると気がついたら、すぐに切り替えること。そして自分の長所を探す癖をつけること。それが自分を好きになることにつながり、言動に責任と自信を持つことにつながるそう。

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このようにマイカウンセリングで自身のメンタルを整えることが、離婚後の親子関係を健やかにし、元夫婦の関係の改善にもつながります。そうすれば、前向きでない再婚(経済的に楽になりたい等)で、子どもを危険にさらすことも防げるはずです。

親のメンタルを安定させることは、普段の子育てにも良い影響がありそうですね。

■離婚の面倒な手続きに備えるために


手続きや制度を学び、お金の不安が減っても、離婚は気力と体力を使います。だからこそ、離婚届の提出や住民票の移動、マイナンバーカードの記載内容の変更など細々とした手続きは、効率良く済ませたいもの。

そういった実務面でも本書は役に立ってくれます。自身や子どもの手続について、効率的で上手な進め方をまとめられているので参考にしてみてください。

離婚は、誰にでも起こりうる選択のひとつです。離婚カウンセラーの新川先生は「幸せになるためには何度結婚しても、何度離婚してもいい」と背中を押してくれます。

そして離婚はけっして不幸なことではありません。子どもたちと前を向いて歩いていくために、備えておくことは決して無駄にはなりません。まずは分かりやすいマンガで知識を蓄えておきましょう! 

\ ご紹介した書籍 /


『[マンガ]子連れ離婚を考えたときに読む本』著/新川てるえ 漫画/ふじいまさこ(日東書院本社)1,540円(税込)
Amazonページ
離婚後も子どもと幸せになるために【子連れ離婚に必要なこと 第2回】
17刷ロングセラーが待望の漫画化! 親権、養育費、面会交流、子どもへの伝え方など盛りだくさんの内容をよりわかりやすく、情報をアップデートして、今どきのお悩みにも対応。3組に1組が離婚する時代、離婚家庭がより幸せになるための全ての情報がこの1冊にまとまっています。



<著者紹介>新川てるえさん
離婚後も子どもと幸せになるために【子連れ離婚に必要なこと 第2回】
作家、家庭問題カウンセラー、NPO法人M-STEP理事長。1997年12月にインターネット上でシングルマザーのための情報サイト「母子家庭共和国」を開設。3度の結婚、離婚、再婚の経験を活かし、離婚カウンセラーとして活躍。2014年シングルマザーとステップファミリーを支援するNPO法人M-STEPを設立。『子連れ離婚を考えたときに読む本』(日本実業出版社)など著書多数。メディア出演多数
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