「あの子がいなければ…」親友に感じた劣等感と、女子グループのいじめにどう向き合う?
■親友との間で感じる、言葉にできない劣等感
女の子同士の友情って、本当に複雑ですよね。特に学生時代、「グループ」という目に見えないヒエラルキーの中で、常に自分の立ち位置を探していた…なんて方もいるのではないでしょうか?
仲の良い友達は常にみんなの中心でキラキラした部分を見るたび、憧れる気持ちと同時に、自分と比べて劣等感を感じてしまう。そんな自分に嫌気がさすのに、どうしようもない感情が渦巻くことって、きっと誰もが経験したことのあることだと思います。
時には、グループの中で何気ない一言がきっかけで孤立したり、気づかないうちに誰かを傷つけたり、あるいは自分が傷つけられたり。直接的な言葉じゃなくても、冷たい視線や無視されることで、心が深くえぐられるような「見えないいじめ」を感じた人もいるかもしれません。
本当はみんなと仲良くしたいのに、なぜかうまくいかない。そんな複雑な感情を抱えながらも、どうすることもできずにただ耐えるしかないとき、自分だけの強い味方がいてくれたら、どれだけ心強いだろうと思います。
このあとの物語ですが、サナはスズがいじめられていることに気が付き、スズのことを全力で守ろうします。時は経ち、中学生になっても続くスズへのいじめ。サナのことが好きで、ただ好きな友達と一緒にいたいという思いでいじめに耐えてきたスズですが、とある出来事を機に限界がきてしまいます。
サナのことを避けるようになったことを後悔したスズは、サナと仲直りをする機会を伺います。たまたまサナと一緒になった帰り道、サナとスズは久々に口を聞くのですが、その矢先、2人の人生を大きく変える出来事が起こるのです――。
過去に苦い経験をした方やお子さんの学生生活に不安を抱いているママ、今まさに当事者になるであろう学生さん、皆さんの心に響く物語ですので、ぜひ、最初から読んでみてくださいね。
>【1話から読む】唯一の親友(ミカタ)を失いました
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