コミックエッセイ:オンラインゲーム課金依存で夫婦崩壊
夫の「ゲーム」を終わらせる…妻が放った最後の一手【オンラインゲーム課金依存で夫婦崩壊 Vol.16】
妻の復讐
離婚届を置いて、私は家を出ました。 静かに、けれど確かに、私の中で復讐のスイッチが入ったのです。 そして、あの人の“ゲーム”に終止符を打つための一手を、静かに放ちました。
駅のホーム。朝の通勤ラッシュに飲み込まれることもなく、私はスマートフォンをじっと見つめていました。
画面には、夫のスマホに保存されていた“関係を持っていた女性たち”の名前の一覧が映っています。 誰がどんな人なのか、私にはわかりません。でも、それで十分でした。
送る文章は、すでに用意してありました。
「この方(悠斗さん)と同時期に関係を持たれていた方が、あなた以外にも複数いらっしゃるようです。ご参考までに、彼の“メモ”を共有させていただきます。」
画面をスクロールすると、そこには「★評価」「連絡頻度」「攻略履歴」の文字が並んでいました。
まるで、女性たちを“ガチャの排出率”で分類したかのような、冷たい記録。
それは確かに、軽い気持ちで済まされるものではありませんでした。